またファックス Speax J2CL のインクがなくなった。使わなくても毎日インクが少しずつ消費されてしまうのが原因である。インクを長持ちさせる方法を考える。
必要なときになくなっているのがファックスのインクである。ファックスは普通紙にインクジェットで印字するもので,型番は NEC Speax J2CL である。このファックスは HP (ヒューレット・パッカード社) 製のインクを使っていて,ファックス機はすでに生産が終了しているが (121ware.com > サポート > スピークス サポート),インクはまだ入手可能である。
前回もすぐに印刷したいときにインクがなくて急いで買いに行った。3年前のことである (nlog(n): 夜にファックスのインクを買いに行く)。
このファックスは,インクのノズルの目詰まり防止のためにインクを噴き出してクリーニングするように出来ている (ファックスをめぐる煩悶)。問題は毎日 10:00 になると自動的この作業が行われ,使わなくてもインクが減っていくということにある。
この問題を解決するにはどうすればいいのかを考えてみたところ,次のことを思いついた。
このファックスにはメモリが搭載されていて,印刷するまでファックスされた内容をメモリ内に記憶している。したがって,ファックスを受け取った後にインクを買いに行っても間に合うのだ。インクが手もとにあればなおよい。それが上の案なのである。
HP 社のインクカートリッジには金属製の接点がついている。これがクセモノで,インクが一旦なくなってしまうと,その後で単に補充しただけではインクがあると認識してくれない。何らかの「リセット作業」が必要になる。リセットには,どうやら2通りの方法があるらしい。
1つ目は,電極をテープで塞ぐというもの。hp56/57/58 でのやり方の解説がある (57/58カートリッジのリセット方法)。hp57 の英文解説記事もある (Refill instructions for the HP57 Color Ink Cartridge)。もう1つの方法は,注射器で中の空気を吸い出すというものだ (hp(ヒューレットパッカード)用 hp56/57 詰め替え説明 詰め替えインク専門店ダイコー)。
hp33 について検索してみたが,情報が出てこない。詰め替えのやり方が3ユーロ+税で売ってるのは見つけた (HP 33 REFILL INSTRUCTION CD)。そんなもん買わん。
仕方がないので買ってきた。価格は 3380 円でクソ高い。3年前と同一価格である。3年前と変わったのはパッケージである。
「LOOK HERE!」と書いてあるので,見てみたが言いたいことは「Original Ink」ということ? もしかすると「hp」ロゴの周りのホログラムを見せたいのかも,と言ってみたりする。
「保証条件と注意事項については,ここを御覧ください。」とある矢印の先は→,箱の内側に向けられていた。紙を減らすエコ活動の一貫だろうか。
そして,これが hp33 のインクカートリッジである。保護用にテープが貼ってある。使い終わったら,またこのテープを貼り戻してしまっておけばよいのだ。
2015年4月15日追記:
名案かと思われたこの方法は見事に失敗しました (nlog(n): ファクシミリ Speax J2CL のインクを長持ちさせる方法は失敗に終わった)。
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