ホタルのように発光する生物を捕獲したところ,その正体は蛾だった。その蛾が本当に発光していたのかと言われると少し怪しいのではあるが。
盆休みで山に遊びに行った折 (nlog(n): 田舎の人はくれすぎて),ホタルを観に行こうということになった。ホタルの最盛期は7月で,時期が1か月遅いが,可能性は全くないわけではない。
街灯のない川沿いの道を歩いていくと,ぼんやりとした青白い光を発見。いくつもある。点滅しているものはおらず,光り方が弱い。木の葉の陰や,草むらにひそんでいるようだった。飛んでいるものはいなかった。
一番近いところにいた一匹を捕獲した。葉の裏にいるようだったので,葉ごとまとめて手の中に入れて,葉はむしり取った。手の中でうっすらと光っている。一度足元に落としたが,虫だけを回収してビニール袋に入れた。その際,「パタパタした感触で,硬くない」と思ったが,気にせずそのまま持ち帰った。
「昔は,ホタルを蚊帳{かや}の中に放して,光るのを見ながら寝たんだよ」と子供に話しながら,ビニール袋を開くと,そこにいたのは黒い体のホタルではなく,白い体の蛾だった。蛾だったらそれは「パタパタ」するさ。
本当にこの蛾が光っていたのかは確認できなかった。「逃げた→捕まえた」の工程を経るうちに,蛾の元気がなくなってしまったからだ。写真で分かるとおり,羽もボロボロになってしまっている。
生物発光 - Wikipedia によると,発光する昆虫は,ホタル,ツチボタル,ヒカリコメツキ,キノコバエ,ムカデの一部,ヤスデの一部で,蛾は含まれていない。もしかすると珍しいものなのかも知れない。人里はなれたごく一部の地域のことなので,外来種の可能性は低いのではないかと思う。
夜光蛾 - Google 検索 では,エロキャラのシューティングゲームがヒットする。昆虫は出てこない。
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