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Linux Rsync 3 のインストール

Rsync 3 をインストールした。tar.gz から rpm を作ってしまう rpmbuild ってスゲー。

■ ■ ■

環境

インストールした環境は,Vine Linux 4.2 である。Rsync 2 はすでにインストールされている。Vine Linux の現時点での最新版は 2011年8月にリリースされたバージョン6である (Vine Linux News - Vine Linux 6 をリリース)。

同一マシン内でもネットワーク経由でも,ファイルのコピーと同期が同じ書式でできてしまうというのが Rsync である。Rsync 3 は負荷も少ないしファイル名の文字コードも変更が可能ということなので (あーありがち - Rsync 3 を試す),これをインストールすることにした。

現状の確認

現時点ですでにインストールされているバージョンを確認する。

# rpm -qa | grep rsync
rsync-2.6.4-1.2vl4

バージョン 2.6.4 である。

Rsync 3 のインストール

方針

Vine Linux の最新版 5.1 では,Rsync 3 になっている。当たり前ながら,Vine Linux 5.1 用にビルドされた Rsync 3 の RPM は Vine Linux 4.2 にはインストールできない。「ライブラリがない」とか文句をたれて終了する (試してみた)。

ソースからコンパイルしてインストールすることは簡単だが,それだとパッケージ管理ができなくなってしまう。そこで,ソースから RPM を作ってインストールすることにした。

ダウンロード

本家 (rsync) から tar.gz をダウンロードする。現時点での最新版は 3.0.9 だが,以下は少し前にやったので 3.0.8 となっている。

RPMBuild

tarball から RPM を直接ビルドできるという rpmbuild というコマンドがある。これがすごい。gzip を展開することなく,直接ビルドができてしまうのだ。

# rpmbuild -tb rsync-3.0.8.tar.gz
...
書き込み完了: /root/rpm/RPMS/i386/rsync-3.0.8-1.i386.rpm

もちろん,これはすべての tar でまとめられたパッケージでできるわけではなく,中に RPM ビルド用に SPEC ファイルが入っている場合に限る (@IT:tarボールからRPMファイルを作成するには)。Rsync はそこまで考慮してパッケージングされているのだ。「-tb」オプションをつけて RPM ファイルを作る (Manpage of RPMBUILD)。

インストール

rpm コマンドでインストールする。

# rpm -Uvh rsync-3.0.8-1.i386.rpm
準備中...                  
########################################### [100%]
   1:rsync                  警告: /etc/xinetd.d/rsync は /etc/xinetd.d/rsync.rpmnew として作成されました。
########################################### [100%]

すでに /etc/xinetd.d/rsync ファイルがある場合,新しいファイルは /etc/xinetd.d/rsync.rpmnew という名前で保存されるので内容を確認して削除しておく。

インストールされたバージョンを確認する。

# rpm -qa | grep rsync
rsync-3.0.8-1

まとめ

rsync そのものよりも rpmbuild コマンドがすごいということが印象に残ったインストール作業であった。rpmbuild に対応しているという rsync のパッケージもすごいんだけどね。

Posted by n at 2011-10-14 04:29 | Edit | Comments (0) | Trackback(0)
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