キリギリスはタマネギでよく釣れる。タマネギの魅力に惑わされるキリギリスの姿を撮影した。
昨年,タマネギでキリギリスが釣れることが分かり釣りまくった (nlog(n): キリギリスの捕まえ方)。そのときの心残りといえば,キリギリスが釣れるときの様子を言葉でしか表現できなかったことであった。
「キリギリスがタマネギの禁断の魅力に取り憑かれて,我が身の危険を顧みずに堕ちていく様子」
これを余すところなく伝えるため,今回は動画を撮影した。
バックグラウンドのノイズは川の音である。くし型に切った新鮮なタマネギが目の前にぶら下がって来ると,キリギリスはその匂いに反応する。むしゃむしゃと食べ始めるが,最初の釣り上げには失敗。再度,目の前にタマネギが来ると,先ほど味を知ってしまっているので,ガッツリとかぶりついてくる。そしてタマネギが持ち上げられると,初めのうちは後ろ足で草をつかんでいるが,それよりもタマネギを食べるのに夢中になってしまい,ついには足を離してしまうのである。
そして今回もまた,そこはかとなく胸が痛んだ。
これは,妻子ある身でありながら,目の前に据え膳がぶら下がっていたら,あと先考えずにいただいてしまうという男の性にとてもよく似ている。見るのは楽しいが,その度に胸が痛む。
ただし,キリギリスの場合はオスでもメスでもタマネギには同じように惑わされる。メスにとっても禁断の魅惑の味なのである。
以下はオマケ。
キリギリスはなかなか見つけるのが難しいが,まれに密集していることがあり,3匹も集まると若干気色悪い感じになってくる。上の動画は,その例である。
タマネギにまったく反応しない個体もいる。上の動画の個体は,タマネギを近づけても反応しなかった。
Posted by n at 2012-08-22 23:18 | Edit | Comments (0) | Trackback(0)
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