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Windows 7 を再起動したら，何分経っても「ようこそ画面」のまま。原因はウイルス対策ソフト avast! だった。

普段使う PC を ThinkPad T410s にしてから，Windows 7 をシャットダウンする機会が少なくなった。作業が終わるとフタを閉じてスリープ状態にして，作業をはじめるときにまたフタを開けるという循環にしているからである。しかし，何度もそれを続けているとたまに調子が悪くなることがある。今回は「左マウスクリック」の動作が「Shift + 左マウスクリック」の動作をするようになってしまった。こんな時は再起動をすることになる。

再起動してはみたものの，「ようこそ画面」から先に進まない。ディスクアクセスにはたまにいっている模様。何かのタイムアウトを待っているのかと思いしばらく待ってみたが，何分経っても「ようこそ画面」のまま。電源ボタン長押しで強制終了して再度電源を投入しても同じになってしまった。

セーブモードでの起動

まずやったことはデータのバックアップである。システムの不具合の原因が SSD だったりすると，影響がデータにまで及ぶ影響があるからである。セーブモードであれば起動したので，その状態で外付けハードディスクを接続して大事なデータをバックアップした。

次にやったのは，Windows イベントログを見て原因らしきものを見つけることである。エラーとしては次のようなものがあった。

「aswSnx」で検索すると，しーちきんごはん.blog - AVASTがやりやがった さんがウイルス対策ソフト avast! のせいでブルースクリーンになったといっている。

avast! の一時停止

となれば，疑うべきは avast! であるから，セーフモードから avast! の一時停止を行う。「コントロールパネル」→「管理ツール」から「サービスを選択」，または「スタート」→「プログラムとファイルの検索」で「services.msc」と入力して「サービス」を起動。「avast! AntiVirus」を見つけて「スタートアップの種類」を「自動」から「停止」に変更しようとすると「アクセスが拒否されました」と言うメッセージが出て変更できない。

そこで，「Windowsキー + R」で「msconfig」と入力して，「システム構成ユーティリティ」を起動する。「サービス」タブから「avast! AntiVirus」の項目のチェックを外して「OK」ボタンを押すと再起動するかどうかを聞いてくるので「再起動」を選択。

めでたく Windows 通常モードで起動した。やはり avast! が原因だったのだ。

avast! の状態

avast! をプログラムから手動起動すると，

avast! 危険

表示された画面には「危険」の文字が。「ウイルスの危険」があるかも知れないが，こっちはお前のせいで Windows が起動しない「危険」な目にあったよとツッコミを入れる。

Windows の起動を阻害する定義ファイル

ウイルス定義ファイル 120811-0

Windows 7 が「ようこそ画面」のまま止まってしまうときの avast! の状態は，

だった。

Windows が起動するようになった定義ファイル

avast! をしばらく停止したままで使っていたが，ウイルス定義ファイルが更新されたようなので，更新バージョンを読み込み，「サービス」で avast! を有効にして再起動。

ウイルス定義ファイル 120811-1

今度は Windows 7 が無事起動した。Windows が正常に起動するようになったときの avast! のバージョンは，

となっていた。ダメなウイルス定義ファイルは「120811-0」で，これが公開されていた2012年8月11日15時から8月12日2時の間に再起動をした Windows 7 の PC が被害を受けたわけである。

まとめ

今度からは，Windows 7 が起動しなくなったら，まず avast! を疑うことにする。それにしても avast! を停止していた間，Firefox の動きが今までになくキビキビしていたのには笑った。途中で結構いろいろやってるのね。

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