iPhone 5 を契約した。ついにスマホデビューである。とても便利だが,月額 9000 円は高い。しかし2か月間はこの契約を続けなければならない。
iPhone 5s/5c が発売された先月,ついに一世代前の型である iPhone 5 を購入した。というよりも契約したという方が正しいか。タブレットを購入して以降 (nlog(n): Android タブレット超初心者レビュー),「スマホを持ってみたい熱」が加速した感じはある。
契約は近隣の携帯電話ショップで行った。Twitter の情報をチェックして前日に電話した。しかし,例によって「気分よく契約」することはできなかった (nlog(n): 携帯電話販売店の偽り広告商法は何とかならんのか,nlog(n): 「新ウィルコム定額プランS」の落とし穴)。この業界には闇がある。
今年の3月に「スマホ電話SIM」を MNP 転入用に購入し,使いもしない SIM の月額を馬鹿みたいに払い続けていたので,これを何とかしたい。近所のショップで次のツイッター情報を見つけた。
ツイッター見た!で #au #iPhone5 #32GB MNP一括0+25000円CB 条件:誰でも割、フラット定額、LTENET、スマパス、ビデパス、通話定額、通話ワイド、電話きほんP、有料コンテンツ1個
契約したのは9月だったが,もしも8月中に契約していれば,「3円運用」なるワザができていたようで,残念無念この上ない。
私は,「25,000円CB」につられて契約した。「CB」とはキャッシュバックの意味である。他のショップでは,「20,000円当日CB」というものもあったのだが,5千円違うのだからと思い,候補から外してしまった。しかしこの「CB」と「当日CB」には大きな違いがあって,「当日CB」は,感覚的には5千円の価値があり,場合によっては実質的にも5千円以上の価値があることなのである。
私の契約では,「25,000円CB」には条件があって,「月またぎ」の契約が必須であるとのことだった。そして,キャッシュバックは3か月後の銀行振込であり,口座情報は別途自分で Web サイトに登録する必要があるのだった。3か月後というのは,条件をクリアしたことが確認されてから実施されるということなのである。
au のパケット通信料定額サービス「LTE フラット」は5,985円である。したがって,契約直後に LTE フラットを外すのであれば,この金額を払う必要はない。「当日CB」であれば,要するに6千円お得になるのだ。また,「当日CB」の場合,翌月末の解約を覚えておかなければならないという心理的負担もなく,翌日オプションを外すことでスッキリできる利点もある。
契約したオプションは以下の通りである。「テザリングオプション」は任意だが,是非試してみたいし2年間無料なので追加した。それ以外は「契約に必須」のオプションである。
オプションサービス | 月額 | 備考 |
LTE プラン | 980円 | |
LTE フラット | 5,985円 | 「スタート割」で最大2年間5,460円 |
au 通話定額24 | 500円 | 最大2か月間無料 |
通話ワイド24 | 980円 | |
電話基本パック | 315円 | 最大3か月間無料 |
au スマートパス | 390円 | スマートパスとビデオパスがセットで780円 |
ビデオパス | 590円 | |
AppleCare+ | 382円 | 2か月目以降は366円 |
有料コンテンツ「駅探」 | 315円 | |
テザリングオプション | 525円 | 24か月間無料 |
合計 | 単純合計10,962円 | 割引後合計8,897円 |
ひとつひとつは少額でも,積み上げというのは怖いねぇ。あっという間に1万円になる。鼻血が出そうになった。
せっかく契約するのであれば,気分よくいきたいものだが,そうはならなかった。例えば次のやりとりである。9月の話なので翌月が10月になっている。
私 「オプションは直ぐに外してはいけないのですか?」
店員「月またぎの契約が必須ですので,10月1日になれば外してもらって結構です」
私 「外すと,外した直後からそのオプションは使えなくなるのですか?」
店員「使えなくなります」
私 「でも,10月1日になれば10月分の料金は取られるんですよね?」
店員「そうなります」
私 「それならば,10月の月末に外した方がお得ということではないですか?」
店員「そういうことです」(ニヤニヤ)
私 「それを先に言えよ! ニヤニヤしてんじゃねぇよ!」(心の叫び)
「やっぱり契約するのやめます」って言えばよかったか。しかし,他のショップに在庫がないということもよくある話だし,またこれと同じようなことを別のショップでやるのかと思うとうんざりしてしまい,妥協したのであった。
他にも,「このオプションの契約では総額はいくらになるのですか?」に対して,面倒くさそうな顔をされて計算してくれず,「SoftBank のプランの場合は,どうなるのですか?」と聞くと「いまさら? au じゃないの?」という嫌そうな顔をされて,結局提示してくれないなど,「面倒くさい客に当たっちまったな」という雰囲気が花ざかりで,気分よく契約できたとは言えなかった。言われるがままに月額1万円なら2年間だといくらだよ的な,計算が簡単なだけにめまいがするほどの額なので,せめて気分だけでもよく十分に納得した上で契約したかったのだが。
キャリアがやっているのは,本体価格が「実質0円」というもので,機器本体の価格を2年間の分割払いにして,通信料の月額からその額を割り引くというものである。一括払いをすることもできて,本体価格は5万円程度となる。これに対して,契約した「一括0円」というのは,本体の一括払いの価格が0円になるというものである。ただし,通信料の月額からの割引はない。したがって,2年間そのまま使えば「実質0円=一括0円」となり,支払う金額は同額となる。それでは,「一括0円」の旨味は何か? それには,2年以内に何らかのアクションを起こすことが必要になる。極端な例としては解約がある。解約すると1万円の違約金を払わなければならないが,本体がそのまま手に入る。「実質0円」は,解約すると本体代金の分割払いの残額を請求されるが,「一括0円」はそれがない。他のアクションとしては,プラン変更がある。私はプラン変更をしてみようと思っている。
ショップの店員に「一括0円であることは,書類のどこで分かるか」を聞いてみた。すると,「KDDI株式会社行 au通信サービス契約申込書」の右上の隅を指さして「ここです」という。そこは,
個別信用購入あっせん契約
という項目で,これにバツ印が入っていることが,「一括0円」であることの証明らしい。分かりにくすぎる。バツ印がチェックの意味だとすると,個別信用購入あっせん契約するということになり,すなわち割賦購入ということになってしまう。チェックは丸印なのだろう,きっと…。
キャッシュバックの条件には注意しよう。ショップはよく選ぶようにしよう。「一括0円」で本体を手に入れたら,2年以内に何らかのアクションを起こそう。解約するなら違約金がかかるので1年以内にしよう。
「スマホ電話SIM」は,現時点で Amazon では「標準」と「マイクロ」しか選べないが,b-mobile では「ナノ」が選べる。
2013年11月2日追記:
契約オプションを変更しました (nlog(n): au iPhone 5 がオプション変更で電話つき iPod touch に)。
2014年5月28日追記:
docomo iPhone 5s に乗り換えしました (nlog(n): au iPhone 5 から docomo iPhone 5s に乗り換え)。
2016年8月12日追記:
日本通信は MVNO から撤退することになったようです (ASCII.jp:MVNOのパイオニア日本通信が撤退 業界再編、淘汰が始まるか? by 石野純也)。
Master Archive Index
Total Entry Count: 1957