八重桜を見るたびに「桜餅が木になっているようだ」と思う。
八重桜が満開である。ソメイヨシノ (染井吉野) は軽い感じなのに対して,八重桜はどっしりと重い。また,ソメイヨシノが木にいきなり花をつけるのに対して,八重桜は葉と花を同時につける。
この葉と花が同時についた様子を見ると「桜餅が山ほど木になっている」と思う。毎年思う。見る度に思う。いつも同じ思うときはブログに書いておいたほうがよい。
桜餅は,あんこの入った餅を塩漬けの桜の葉で包んだものである。桜餅には,小麦粉で餅を作る関東のものと,道明寺粉{どうみょうじこ}で餅を作る関西のものがある。八重桜は関西の桜餅に似ている。関西の桜餅は「道明寺」と呼ばれる。どう考えても省略しすぎ…餅なのに寺になってる。実は関東風の桜餅は長命寺{ちょうめいじ}と呼ばれるようだ (桜餅 - Wikipedia)。知らなかったが…こちらも餅なのに寺の名前になっている。
塩漬けの桜の葉は,甘いアンコによく合う。桜餅は葉を一緒に食べるので,柏餅も同じだと思って目を白黒させながら食べていたら,「柏餅は葉っぱを外して食べてよろし」と言われて,ほっとしたことを覚えている (笑)。確かに,子どもながらに柏の葉は食べ物には程遠い感じがしてはいた。気がつくの遅すぎだが,気がつくも何も,出されたものは全部食べるのが礼儀だと思っていたからねぇ (ToT)。
綺麗だとは思うが,これだけ咲いていると胸焼けする。
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