電子ピアノ Casio Privia PX-750BK を購入した。子供のために購入したが,喜んでいるのは自分だったりする。
小学1年生になった娘がどうしてもピアノを習いたいというので電子ピアノを購入することにした。
楽器店で試奏してみると,値段はピンキリで,「キリ」の方は7万円台から「ピン」は30万円以上まである (ピンからキリまで - ウィクショナリー日本語版,えっ!「ピンキリ」は逆? [暮らしの歳時記] All About)。目をつぶって鍵盤を押してみると,「これは本物のピアノっぽい」というものは38万円という値段がついていてビックリした。なるほど値段の高いものはそれなりによさそうである。
鍵盤のタッチとしては,YAMAHA 製のものに魅力を感じたが,グレードのつけ方がセコくて萎えた。鍵盤の材質や機構の違いが値段に反映されるのは致し方ないことであるが,音源の方式やインターフェースの違いでグレードをつけているところに好感が持てなかったのである。楽器専門でやっているメーカーの電子ピアノの場合,値段が上がるごとにグレードがアップするというよりは,機能を減らしてグレードを下げれば値段も下がるという感じなのである。同じようなことだが,心理的にはかなり違う。音色数や最大同時発音数などを少しずつ違えてグレードをわざとつけているのである。
電子ピアノを購入するのは初めてだし,最初から高級なものを買って途中で飽きてしまってももったいない。コストパフォーマンスも考えて,安くても比較的実用に耐えるものにしたい。そしてグレードと値段が分かりやすいもの。ということで,楽器メーカーの製品は諦めて,カシオ製にした (カシオは楽器メーカーでないという認識でゴメン。カシオ製品で所有しているのはデジカメである)。カシオ製の電子ピアノは,グレードが違っても同じ鍵盤を使っているとのこと。生楽器の場合は初心者からいいものを使ったほうがいいが,電子ピアノは別である。
購入したのは PX-750BK - <プリヴィア> - CASIO である。価格は5万円台。CASIO にはプリヴィアの他にセルヴィアーノというシリーズがある (AP-450BK - <セルヴィアーノ> - CASIO)。セルヴィアーノの方が価格は高めで7万円台。こちらはプリヴィアに比べると,天板が開いてそこからスピーカーの音がすることや,高低自在椅子とヘッドフォンがついていて,さらにはヘッドフォンを引っ掛ける金具がついている (笑) ことが特徴であるが (CASIO PX-750の徹底解説、比較 | 電子ピアノ 比較サイト),わが家の場合はピアノの上は物置になる可能性が高いため,その分のコストには見合わないと判断した。
キルンベルガーやベルクマイスターなどの古典調律にも対応していて切り替え可能。ピアノの弦が硬いことに起因する非調和性にならった調律であるストレッチチューニングになっている。
組み立ては自分で行うようになっている。脚を組み立てるのは一人でできるが,最後に本体を上に乗せるのには二人がかりの方が安全である。
椅子は付属していない。販売業者によっては,単体よりも椅子とセットにしたものが割安になるように価格設定されている。私は,単体で購入し,幅が広め (60 cm) の高低自在椅子を別に購入した。
ピアノが家に来て一番喜んでいるのは子供よりもむしろ父親である私である。
Posted by n at 2014-06-13 23:38 | Edit | Comments (0) | Trackback(0)
Master Archive Index
Total Entry Count: 1957