自家用車を買い替えた。新しい車はトヨタ「シエンタ・ダイス」である。それまで日産パルサーに乗っていたので,ディーラーも変えたということになる。
Toyota Sienta DICE (トヨタ・シエンタ・ダイス) を購入した。日産パルサーからの乗り換えである。久々の大きな買い物。盗まれてしまったハーレー以来の大物である。
日産パルサーは10年以上乗っていたので,日産の営業から「そろそろいかがですか」という連絡が毎年のように来ていた。しかし,残念ながら適当な車種がなかったのである。
設定した要求仕様は以下のとおり。
中古車は価格が安いという点で魅力である。しかし,中古車の問題は「一点もの」という点である。走行距離や付属品,傷,次の車検までの期間,価格などが一台一台違うということである。吟味するには時間が必要だが,時間をかけていると売れてしまうのだ。中古車を買うのであれば,中古車屋に知り合いがいるのが一番である。そうでなければ,質のいいものを安く買うのは難しい。
私は買い物をするときに時間がどうしてもかかってしまうので,新車にすることにした。
普通車か軽自動車かという選択では,近所を乗り回すのであれば軽自動車でいいのだが,まれに遠出をするので,そのときは普通車が欲しい。普通車が軽自動車に優っているのは,最高速度ではなく瞬間的な馬力である。バイクで怖い思いをしたことがあるので,あれは二度と経験したくないなと (nlog(n): バイクのパワーが過剰であって欲しい理由)。
埼玉では車がないと行動範囲が極端に制限されてしまう。そこで,車を持つことになるのだが,道が狭いという問題があるのである。どこかに退避しなければすれ違えないような両側通行の道路が多すぎる。このため,車体の全長と幅は小さいものがよい。
運転するのは妻と私である。運転者が私の場合,長身というよりも座高が高いので,座ったときに頭がつかえない車がいい。座席を後ろに倒せば頭は天井につかなくなるが,視界が狭くなるという問題がある。
後部スライドドアは必須である。子供が小さいので「ガンッ」と開けて肝を冷やしたことが何回あるか分からない。自損だけだったらまだしも,隣に高級車があった日には目も当てられない。
日曜日には川や原っぱに遊びに出かけることが多いので,釣り道具や遊び道具を載せられるのがいい。車は小さいほうがいいが,荷物も積めたほうがいい,というのは若干矛盾した要求だが,程度問題なので,妥協点は見つけることができる。
荷物が沢山積めることにも関連するが,後ろの荷物置き場がフラットになっているタイプがいい。
日産とは長年のつきあいなので,最初に検討したのは日産車である。候補としては,ラフェスタ,NV200バネット,キューブ,セレナ。ラフェスタは「ハイウェイスター」になってからマツダの OEM となったので,営業のプッシュがなくなった。NV200バネットは燃費が悪い。キューブは車内が広く乗り心地がよかったが,スライドドアではなく大きい荷物が積めない。セレナは車体が大きすぎる。このあたりを説明したところ,営業さんも納得してくれた。
ママ友の中での一番人気はホンダ「フリード」である。7人乗りコンパクトミニバンでファミリー向け。3列目のシートが付いていないタイプの「スパイク」がよかった。2列目のシートを前に倒せば,フルフラットになるという仕組みは素晴らしい。しかし,今年2014年の1月に話を聞きに行ったところ,モデルチェンジのため現在は生産を終了しているそうで,在庫なし。新モデルは6月頃になりそうで,情報を知らせてくれるとのことだったが,ナシノツブテで終了した。
もともと,ホンダの営業の印象はよくなかった。たまたま近所の営業所のその営業の人がダメだっただけなのだろうけれども。最初,妻が見積りを貰いに行ったところ,見積りは出してもらったが定価だった。古い車の査定額は0円で,しかも引き取りにお金がかかるとのこと。「女だと思ってバカにしてるわ」と泣いて帰ってきたのである。偏見を排除して,後日直接行ってみたところ,上のような在庫なしの話をされた。印象は悪くなかったが,熱心でもなかったことは確かだ。
車体本体の人気があるので,営業的には熱心でなくても売れるというスタンスなのだろうという印象だった。
トヨタ車の候補としては,シエンタ,スペイドである。スペイドは右側2ドア,左側1ドアのスライドドアという変態3ドア車である。スライドドアという点では要求を満たしているが,スライドドアで乗り込む場合は全席の人が降りなければならないというなんじゃこりゃ仕様。シエンタには,丸い感じの「X」と四角い感じの「ダイス」の2タイプがある。外観と内装が違うが,大した違いではない。機能的に一番違うのはフォグランプの有無で,「ダイス」には付いているということだ。
シエンタは一旦販売が終了した後に復活したモデルで,設計的には若干古いというのが弱点である。この辺りについては別の記事に書こうと思う。
そして最終的には,このシエンタ・ダイスに決まった。消費税の上がる前に納車されるというのも重要なポイントだった。下取りも価格がついた。このあたりは営業が頑張ってくれたという印象である。これから長く持つものでもあるので,営業が熱心なことも重要である。
納車は3月も残りわずかという日だった。1月に話を聞いたときは2月に納車ということだったが,2月上旬に契約したときには3月上旬には…という話になり,駆け込み需要で3月下旬に伸びた。200万円弱の買い物なので,消費税 5%→8% の3ポイントの違いは約6万円になるのだ。
今回の車の購入では車体本体の出来よりも,営業の良し悪しが大きなウェイトを占めていたと言える。人を信じ過ぎるのは失敗もする危険があるが,今回は成功したのではないかと思っている。
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