Linux で root と同じ権限を持ちシェルが違う別ユーザを作成する。
Windows では Administrator 権限の別ユーザを簡単に作ることができる。では,Linux ではどうかというと,こちらでも作ることができる。今回はシェルだけが違う root 権限のユーザを作成する。
動作環境は Vine Linux 4.2 である。
ユーザ作成は useradd コマンドで行う。/etc/passwd ファイルと /etc/shadow ファイルを直接編集してもできるが,コマンドでやるのが正しい。
まず,root の環境を調べる。
root は UID が 0,GID が 0,ログインディレクトリが /root,シェルが /bin/bash となっている。root と同じグループに operator というユーザも登録されている。
root の環境がわかったので,シェルだけが異なる別ユーザ admin を作ることにする (もちろん,シェルも何もかも同じで「ログイン名だけが違う root 権限ユーザ」を作ることもできる)。マニュアルを参照して ( (Man page of USERADD),ログインシェルに /bin/zsh を指定する (Z Shell - Wikipedia)。ポイントは「-o」オプションである。
/root ディレクトリがすでにあるので警告が出るが,作成はされている。あとはパスワードを設定すれば OK。
/etc/passwd ファイルを確認する。
念のため admin にスイッチユーザしてシェルを調べておく。
ログインシェルが /bin/zsh になっていることが分かる。$SHELL は ${SHELL} の略記である。ログインシェルは /bin/zsh だが,途中でシェルを変えているかも知れない。現在のシェルは予約変数「0」に保存されている。
Linux が一般的になってから bash を使うことが多くなったが (デフォルトなので),その前は csh を使っていた (C Shell - Wikipedia)。csh はスクリプトの構文が Bourne Shell や bash とは少し違うが,慣れれば使いやすいシェルである。
Posted by n at 2014-10-11 23:46 | Edit | Comments (0) | Trackback(0)
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