自動車税の納付オプションが増えた。nanaco カードで納付しようかと検討したが,手間がかかってリスクもある割にお得感がないので断念した。
自動車税の納付方法のオプションが増えた。
埼玉県在住で所有している車は 1500 cc なので (nlog(n): Toyota Sienta DICE 購入),税金は 34,500 円である。車は妻の名義になっている。
「Yahoo! 公金支払い」は手数料が「 324円(税込)」かかる (Yahoo!公金支払い)。できるだけ安くあげたい私にとっては論外。
そこで,電子マネー nanaco での支払いを検討することにした。実は,nanaco での納付ができるということは税務署からの書類には明記されていない。指定されたコンビニエンスストアでの納付ができるということは書いてある。そのコンビニにはセブンイレブンがあり,セブンイレブンでの支払いには nanaco が使えるということなのである。
さて,クレジットカードで nanaco にチャージして支払いすれば,支払額分のポイントがクレジットカードにつく「かも」しれないからだ。所有している nanaco は次の3つ。
クレジットカードは1枚である。
セゾンカードは年会費無料なだけあって,利用した際のポイント発生率 (「還元率」と呼ばれている) は 0.45 % である。計算式としては,1000円分の買い物で1ポイントが発生し (永久不滅ポイント|カードをつくる|クレジットカードはセゾンカード),100ポイントは450円の価値があるので,(1/1000)*(450/100)*100=0.45 [%] となる。
クレジットチャージしたときに,クレジットカードと nanaco の両方にポイントがつくクレジットカードもある。「セブンカードプラス」である (セブンカード・プラス)。「セブンカード」は「セゾンカード」と名前は1文字違いだが違うカードなので注意が必要だ。
nanaco カードにはクレジットカードでチャージができるが,いろいろと手間がかかり,さらには制約もある (電子マネー nanaco 【公式サイト】 : nanacoクレジットチャージ)。
事前登録には,クレジットカードに関する情報が必須なのは理解できるが (電子マネー nanaco 【公式サイト】 : パソコンサイトからの事前登録の方法 ),電話番号,生年月日の必要性が不明である。
クレジットチャージの事前登録には次の注意がある。ただし,ここで言う「本人」が何を意味しているのか若干あいまいなように思える。例えば,クレジットカードの所有者が「本人」で,他人の nanaco カードにチャージできるのか? あるいは,nanaco カードの所有者が「本人」なのか? という点である。普通に読めば,クレジットカードも nanaco カードも所有者が同じで,その所有者が「本人」で,それ以外はダメということになる。
事前登録に関するご注意事項
・ご本人様以外はクレジットチャージにご登録いただけません。
クレジットチャージに関する特約には次の条文がある。クレジットカードと nanaco カードは一対一の関係になければならないようだ。
第3条(利用方法等)
1. 対象会員は、クレジットチャージを利用する場合、当社所定の方法により、対象会員が保有するnanacoカード等の会員番号およびクレジットカード の会員番号、その他当社が指定する事項を事前に登録する必要があります。この場合対象会員は、1枚のクレジットカードに対して、1つのnanacoカード の会員番号と、1つのnanaco携帯電話の会員番号を登録することができますが、同時に複数のnanacoカードの会員番号または複数のnanaco携 帯電話の会員番号を登録することはできません。また、1枚のnanacoカードまたは1台のnanaco携帯電話に対して、複数のクレジットカードを登録 することはできません。
クレジットカードでチャージできる金額は上限が決められているため,34,500円分チャージするには2回行わなければならない。しかも,チャージできる単位は1000円なので,35,000円分チャージしなければならず,500円分が未使用のまま残ることになる。
他の問題としては,nanaco カードにクレジットカードを登録することはできるが,解除ができるのか解除の方法はどうするのかが書いてないことだ。メインのクレジットカードを変えることはあり得るので,もちろん nanaco でも登録解除はできるのだと思うが,変な条件がついていたりする可能性もあるのでうかつに登録できない。
上記の条件により,私の場合は,「nanaco ネット」または「nanaco つきクロネコメンバーズカード」にクレジットカードを登録するが可能ということになる。ここでの疑問は次の2点である。
どちらの場合にしても,「それはできません」と店舗で言われてしまったら,チャージ分がまるまる使えなくなってしまう。チャージしたポイントの有効期間は最大で2年間のため (https://www.nanaco-net.jp/point/expiry_date.html),期限内に使えなければ失効してしまう。チャージしてポイントになってしまったものは現金に還元できないのだ。
逆に「できます」と言われれば,それは便利だがセキュリティ的には疑問である。拾った nanaco カードをバンバン使えるということになるからだ。
nanaco のウェブサイトでポイント表示させると,有効期限の遠いポイントから使われていくという謎の「仕様」を見ることができる (nlog(n): nanaco ポイントの動作が謎)。私が気がついてからでも少なくとも1年以上はこの問題が放置されたままになっている。技術的,運用的に nanaco は大丈夫なのだろうかという不信感がある。
検討してはみたものの,結局クレジットチャージでの納付はやめにした。リスクがある割にはリターンが少ないからである。nanaco にクレジットカードからチャージしても,クレジットカードにポイントがつくかは試してみないと分からないし,ポイントがついたとしても157円分ぽっちである (35,000*0.0045)。しかも,ほとんど使っていない nanaco カードに有効期限つきの500円分のポイントが残ってしまうからである。
結局,現金で納付したのであった。
2016年5月18日追記:
平成28年度はペイジーで納付しました (nlog(n): 自動車税をペイジーで納付)。
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