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Hardware docomo iPhone 5s が水没

iPhone 5s を水没させてしまった。画面が映らないが,通話はできるという,中途半端な壊れ方になっている。

■ ■ ■

docomo iPhone 5s を水没させてしまった。昨年購入したものである (nlog(n): au iPhone 5 から docomo iPhone 5s に乗り換え)。胸ポケットに入れてあって,魚をよく見ようとしてかがんだら,水槽の中に「ぽちゃ」。慌てて拾い上げたので水に浸かっていたのは2秒ほどなのだが,使えなくなってしまった。純水に近ければ被害も少なかっただろうが,よりによって金魚の住んでいる水。不純物が多ければ影響も大きい。

やってしまった「いけないこと」

水に落としてからやったことには,「やってはいけないこと」もいくつかある。まず,急いで水を拭きとった。イヤフォンの穴の水もティッシュをこよりにして吸い取った。ここまでは問題がない。次にやったことは「電源を切る」である。落とした時,使っていなかったのでスリープ状態だったのだが,これは早く電源を切らなければと思い,「電源を入れた」のである。すると,画面には縦縞が入った表示になり,しかも画面上のスイッチをスライドさせることができなかった。結局のところ,電源は切ることが出来なかったのである。普通の携帯電話なら,裏ブタを開けてバッテリーを外すことができるが,iPhone はそうはいかない。iPhone の難しいところは「電源を切るためには起動させなければならない」ということなのである。起動させれば大きな比較的大きな電流が流れるので,部品へのダメージも大きくなるのだ。

もうひとつの「やってはいけないこと」は,冷蔵庫への投入である。冷蔵庫内は乾燥しているので,早めの乾燥を見込んで冷蔵庫内に置くことにした。後に調べてみると「冷蔵庫に入れてはいけない」と警告しているサイトが複数あった (夏のアウトドアの必須知識!プロに聞く「iPhone水濡れ対策」Q&A|iPortal(アイポータル)スマホライフ応援情報 - Yahoo! JAPANiPhoneの水没時にやってはいけない行為 充電やドライヤーの使用 - ライブドアニュースなど)。理由は不明だが,入れるのはよくないらしい。

水没後の症状

症状は次の通り。

  • 画面に何も表示されず,画面は真っ黒
  • ホームボタン長押しで Siri は使える
  • PC との Bluetooth 通信はできないが,カーナビとは可能
  • カーナビ経由のハンズフリー音声通話は可能
  • PC とライトニングケーブルで USB 接続すると,ドライブとしては認識されないが,iTunes での同期は可能
  • PC とライトニングケーブルで USB 接続してインターネット通信することはできない (テザリング設定はしてある)

壊れ具合についてまとめると次のようになる。

パーツ 状態
ディスプレイユニット ×
SIM
Bluetooth
USB

修理をどうするか

修理は,Apple のジーニアスバーに持って行くと,iPhone 5s は本体交換修理なら 31,800 円かかる (iPhone のその他の修理 - Apple サポート)。Apple に修理に出すと,中のデータは保証されない。というより,初期化され,OS も (頼んでもいないのに) 最新になって返ってくる。これを避けたいなら,ここのところ増えてきた民間の修理店である。上手く行けば安くて,しかもデータもクリアされない。

バックアップができない

修理の前に自分でできることはバックアップである。最悪データがクリアされても,バックアップがあればそこから戻すことができる。しかし,バックアップには失敗してしまった。iTunes には「パスコードでロックされているため接続できませんでした」というメッセージが表示される。解除するには iPhone の画面でパスコードを入力しなければならない。パスコードは覚えているのに,画面が表示されないので入力できないのだ。

画面は映らないが Siri は使えるので,ある程度のことはできる。例えば,iCloud へのバックアップは,Wi-Fi がオンで充電中であることが条件である。画面に何も映らなければ Wi-Fi がオンかどうかが分からないが,Siri にやってもらえばよい。iPhone に向かって「ワイファイをオンに」と言うと,「Wi-Fi をオンにしました」と答えてくれるのだ。これは便利! しかし,iCloud にバックアップできるのはセキュアでない情報のみ。LINE のトーク履歴などはセキュアな情報として位置づけられているので,iCloud には保存されないのである。

ぐぬぬぬぬ…。

水に弱い iPhone

iPhone は水に弱い。このことは Apple も承知していて,iPhone の水の入りやすい部分の内部に「液体侵入インジゲータ」,通称「水没マーク」を付けている。水に濡れると赤くなるシールである。このシールが赤いかどうかで保証内容も変わってくるのである。

スティーブ・ジョブズの逸話の中に,iPod 試作機を水槽に入れて泡が出ることを見せ,開発担当者にもっと小さくすることを命じたという話がある (スティーブ・ジョブズ氏がiPodを小型にできると証明したある方法 - NAVER まとめ)。そしてあれだけ小さいものが出来上がったわけだが,エンジニアならば,気泡を出さないようにするための違う方向性にも気づくべきだったのではないかと,強く思うわけである。本体を小さくするのではなく,防水にするという開発の方向性である。そして,ジョブズが再び iPod を水に投げ入れても「それでも動くことの方が重要ではないですか?」と楯突いて…まあ,クビだわな。

Posted by n at 2015-06-03 23:31 | Edit | Comments (0) | Trackback(0)
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