以前あれだけ試してダメだった R-SIM7+ が au iPhone 5 で動作するようになっていた。手順をまとめておく。
docomo iPhone 5s が池ポチャして使えなくなってしまったので (nlog(n): docomo iPhone 5s が水没),他の方法を探すことにした。何とかして Wi-Fi 以外でインターネットに接続する方法である。
キャリアの乗り換え前に使っていた au iPhone 5 を引っ張り出してきてダメ元で試してみたところ,R-SIM7+ が動作するようになっていた。R-SIM7+ とは,特定キャリアに SIM ロックされている iPhone を MVNO の SIM で動作させるためのモノで,SIM の下に重ねて使うことから通称「下駄」と呼ばれている。R-SIM7+ に MVNO の SIM を重ねて iPhone 5 に挿入したところ,以前試したときには一度も出なかったのに (nlog(n): R-SIM 7+ を購入したんだが),R-SIM7+ の「例の黒い設定画面」が出てきたので目を疑った。どうしていきなり動作するようになったのかは不明である。
動作環境は,au iPhone 5 iOS 7.1, R-SIM7 V7.4, BB.excite モバイル LTE SIM である。BB.excite の契約は SIM 3枚 高速通信上限0MB 下り最大速度 200 Kbps 税抜き1100円のコースである。BB.excite から届く nanoSIM には「docomo」のロゴがある。つまり docomo の回線を使っているということなのだが,ネットワークは BB.excite を使うので APN も BB.excite のものを使わなければならない。R-SIM7 のバージョンは「設定」→「電話」→「SIM App」内の表示で確認することができる。
色々なサイトの手順 (例えば iPhone5で R-SIM7+を試す: EeePCからiPhoneへ,【iOS8.4】ソフトバンクiPhone5sでSIM下駄(R-SIM7+)を用いてMVNO SIM(BB.excite→DMM)を使う | 何の変哲もない福岡生活(WP)…) を総合してできるようになった手順は以下のとおり。R-SIM7+ にはマニュアルがなく,正式な手順はない。すべて先人の試行錯誤のたまものである。接続のためのポイントは,多少面倒でも電源を切った状態で SIM を入れ替えること。「電源を切る」とは,電源ボタンを長押しして「スライドで電源オフ」をスライドで応答することである。電源ボタンを短く押して画面を暗くすることではない。
プロファイルをインストールしてあっても「データ通信機能を起動できませんでした」という表示が出たら,再度プロファイルをダウンロードしてインストールする必要があるようだ。再インストール後は SIM 経由での通信ができるようになる。
まず,常に安定動作するわけではないので,SIM やら SIM オープナーやらを持ち歩かなければならず,手順も面倒なことが欠点としてあげられる。また,この環境では,iPhone 5 を経由してインターネット接続するテザリングができないということも欠点である。
au iPhone 5, R-SIM7+, BB.excite SIM の組み合わせで,外出先でもインターネット接続ができるようになった。
2015年6月9日追記:
働きについて書きました (nlog(n): 勝手に解説 R-SIM の役割)。
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