うるう秒とは秒単位の誤差を解消するために追加または削除される秒のことである。では,うるう年はどうなのかと言えば,一年追加されたりしない。
今日は何年かに一度のうるう秒がある日だった。うちの子供の通っている小学校でも話題になったらしく,午前9時にはクラス全員で時計を見たそうだ。
閏秒(うるうびょう、英: leap second)は、現行の協定世界時 (UTC) において、世界時のUT1との差を調整するために追加もしくは削除される秒である。この現行方式のUTCは1972年に始まった。
ふと疑問に思ったのは,「閏年」のことである。閏秒が秒の調整だったら,閏年は年の調整でなければ対応がずれてしまうではないか。2015年の翌年が2017年とかありえね〜,逆に「閏秒」は「閏マイクロ秒」とか言うのかよ〜と思ったら,閏年にある2月29日のことは閏日と呼ぶのだそうで (閏日 - Wikipedia),表現の対応に問題はなかった。閏日や閏月がある年を閏年というのだそうだ (閏年 - Wikipedia)。閏月は旧暦にしか存在しないため (閏月 - Wikipedia),閏日がある年が閏年ということになる。
「閏」には「不正規なもの」という意味があるとのこと (閏年(うるうどし) - 語源由来辞典)。「うるう」は「潤う」のなまりという説がある。少し多いので,その分潤うという連想から来ているのかも知れない。対応する英語 leap は「飛ぶ」の意味である (leapの意味 - 英和辞典 Weblio辞書)。
閏秒は地球の自転周期が 86,400 秒よりわずかに長いためにこれを調節するための秒,閏日は地球の公転周期が 365 日よりわずかに長いためにこれを調節するための日ということである。
今回,日本での閏秒は7月1日の午前8時59分59秒と9時0分0秒の間に挿入されたわけだが,どうして9時かと言えば,日本時間がグリニッジ標準時より9時間進んでいるからである。グリニッジのあるイギリス,西ヨーロッパ時間を採用しているアイルランド,アイスランド,ポルトガル,協定世界時そのまま (UTC+0) を標準時としている西アフリカ諸国では,6月30日の午後11時59分59秒と7月1日午前12時0分0秒の間に閏秒が挿入された。つまり,閏秒のタイミングでは世界中が同時に「ドクンッ」としたのである。
Linux の開発者リーナス・トーバルズは,閏秒に対して「こまけぇこたぁいいんだよ!!」的なことを言っておられる (Linux開発者リーナス・トーヴァルズ、来る「うるう秒」を語る « WIRED.jp)。そして,このブログを運用している Linux サーバのログを見たところ,01/Jul/2015:08:59:48 +0900 の次は 01/Jul/2015:09:00:02 +0900 となっていて,01/Jul/2015:08:59:60 +0900 のアクセスはなかった。
Posted by n at 2015-07-01 23:34 | Edit | Comments (0) | Trackback(0)
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