ネットワーク監視ツール Zabbix 2.0.9 を 2.4.8 にアップグレードする。
Zabbix のアップグレードを行う。このサイトで最初に導入したのは Zabbix 2.0.1 だったが,その後サーバのハードディスクが壊れたのを期に,サーバを再構築して Zabbix 2.0.9 に上げた。最新版は Zabbix 3.0.4 で,ファイルから数値を取り込めるという新機能がついているが,しばらくは様子見とすることにして,今回は見送り。その手前の最新版に更新する。
最近 Zabbix は LTS (長期サポート: Long Term Support) を始めていて,2.2 や 3.0 は LTS の対象となっていてサポート期間が長いが,2.4 は対象ではないので短い (Zabbixオフィシャル日本語サイト :: エンタープライズクラスの分散監視オープンソースソリューション)。
動作環境は,Vine Linux 6.2, Apache 2.2.31, PHP 5.5.36, MySQL 5.1.73。Zabbix は,更新前は Zabbix 2.0.9 は, 更新後は 2.4.8 となる。
アップグレード手順は,コミュニティサイトにコマンドベースの記述がある (Zabbixのアップグレード | ZABBIX-JP)。情報が若干古いが (1.6→1.8),流れとしては同じである。
ここでは,バイナリパッケージが提供されていないことを前提に,ソースから構築する (Zabbixオフィシャル日本語サイト :: エンタープライズクラスの分散監視オープンソースソリューション)。バージョン 2.0→2.4 のメジャーバージョンアップなので,設定は古い設定ファイルを使い続けるのではなく,新しい設定ファイルを使うことにする。本来なら,2.0→2.2→2.4 のように順にアップグレードするものだが,途中を抜かしても可能である。
Zabbix 2.2.0 までは,アップグレードの際に手動でデータベースにパッチを適用する必要があったが,2.2.0 以降はこの手続が不要となった (8 Upgrade notes for 2.2.0 [Zabbix Documentation 2.2])。
以下の記述では,プロンプトが「$」の場合は一般ユーザ,「#」の場合は root 権限での実行を意味するとする。
データベースをバックアップする。ついでに圧縮。データベース名は zabbix である。
設定ファイルの名前を変更する。同名の設定ファイルがあると上書きされないので,あらかじめ変更しておく。
これが地味に手間。
コンパイルとインストールを行う。
新しい設定ファイルをオリジナルとしてバージョンをつけて退避しておいて,旧設定ファイルと比較し,追加部分を表示する。コメント行以外の,「+」で始まる行を表示させる。
エージェントも同様。
PHP で動作する Zabbix のフロントエンドを更新する。方針としては,フロントエンドのディレクトリにはバージョン番号を含めておき,そのディレクトリにバージョン番号のないシンボリックリンクを張る。こうしておくと,バージョンの切り替えがシンボリックリンクだけでできるので便利である。フロントエンド内の設定ファイルは新フロントエンド内にコピーしている。
シンボリックリンク zabbix に Web アクセスするように設定すればよい。
Posted by n at 2016-08-20 13:29 | Edit | Comments (0) | Trackback(0)
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