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misc 着替えるヒーロー…スパイダーマン

スパイダーマンの映画がテレビで放映された。ロードショーで見ているので、見るのは2回目。映画としてよく出来ている。「変身する」というのではなく、「着替える」というのが不思議な感じ。

■ ■ ■

スパイダーマンは、普通の娯楽映画としてよく出来ている。脚本もしっかりしていて、ストレートに楽しめるものに仕上がっている。人が飛び回る映画だけに、合成された映像がてんこ盛りで少々安っぽいが、それはご愛嬌。主人公が自分の体の変化に気づいて、喜ぶ感覚がうまく表現されている。これと似た境遇でハエ男に変身してしまう「フライ」という映画の方が心理描写的には一枚上手だが、こちらのクモ男の方が単純に喜べて爽快感が持てる作りになっている。

濡れたTシャツ
濡れたTシャツ

(日本テレビ金曜ロードショー「スパイダーマン」より)
この映画で知ったのは、「濡れたTシャツが好きなのは洋の東西を問わない」ということである。やはりあちらでも濡れたTシャツは男のロマンなのだ。そして、助けられた後のこの表情。キルスティン・ダンスト(Kirsten Dunst)が演じるのは、「素晴らしい美人」と言うほどではない女性なのだが、この表情が素晴らしい。この一瞬の表情があるだけで、ご飯3杯はいける。じゃなかった、映画1本分の価値がある。人の魅力は、顔の目鼻立ちで決まるのではなく、表情で決まるということが分かるよい例だと言えるだろう。

新聞社の編集長
新聞社の編集長

(日本テレビ金曜ロードショー「スパイダーマン」より)
ストーリーに直接関係がないのだが、私はこの新聞社の編集長が好きである。「安いか高いか」だったら「安い方」、「売れるか売れないか」だったら「売れる方」を 0.5 秒以内に判断する、現金なところが大好き。脇役ながら、J.K.シモンズ(J.K.Simmons) の演技が光っている。

スパイダーマンは最後に悪役と対決するわけだが、この場面、やはり殴り合いになる。他のアクション映画でも同じことが言える。どんな超能力があっても、最後は殴り合い。どんな究極の最新兵器が開発されても、最後は殴り合いなのであった。

さて、スパイダーマンはひょんなことから超能力を身につけてしまった青年である。普段は普通の姿をしていて、戦うときにはスパイダーマンの衣装に着替える。このあたりは仮面ライダーやウルトラマンなどの日本のヒーローとは全く異なる発想である。自分の身内に被害が及ばないようにするという理由で姿を隠しているわけだが、変身ではなく、着替えるのである。自宅で着替えたり、走りながら着替えたりする。バットマンは隠れ家の洞窟で着替えるし、スーパーマンは電話ボックスで着替える。日本では、電話ボックスで着替えたら、変身ではなく変態として扱われてしまうに違いない。ウルトラマンを見た米国人は、「彼は裸なのか?」と言う疑問を持つらしい。文化の違いを痛感させられる。

MJ
MJ

(日本テレビ金曜ロードショー「スパイダーマン」より)
キルスティン・ダンストが演じる MJ は、とても押しに弱い女性である(そんなことよりも、メリー・ジェーン・ワトソンという名前をエム・ジェーと略すのに驚いてしまうが)。男が強くアプローチすると、なびいてしまう。そのためなかなか自分の気持ちが分からない。「このキスは、どこかで…」物語は切なく終わる。続きを予感させるが、あからさまでないので好感が持てる。1話で十分に完結している。軽い気持ちで楽しめる一作である。

公式サイト: Sony Pictures - スパイダーマン(日本語), Spider-Man(英語)
キャスト&スタッフデータベース: スパイダーマン - goo 映画(日本語), Spider-Man (2002)(英語)

Posted by n at 2004-12-03 23:33 | Edit | Comments (0) | Trackback(0)
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