吉祥寺駅付近の歩道に、「路上禁煙」のマークがペイントされていた。禁止を意味する「×」印が人の足を兼ねている。
東京都武蔵野市では、2004年4月から「ようこそ美しいまち推進事業実施要綱」を施行し、吉祥寺地区の繁華街を路上禁煙地区に指定している。マークがまだ新しい。赤い×印をよく見ると、したの方の形が変わっている。たばこを吸う人の足にもなっており、歩いている様子を同時に表現しているのだ。
あたりを見渡してみると、たばこの吸殻が落ちていない。ゴミが落ちていない街というのは気分がいいものである。「なんだ、気をつければポイ捨はやめられるんだ、やろうと思えばできるんだ」という賞賛の気持ちと、「規制されなければなくならないのか」という残念に思う気持ちが交錯する。
似たようなことは、缶ジュースのプルトップのときにも思った。プルトップが缶からとれなくなった途端、道端に落ちているプルトップの数が激減した。今では、ポイ捨てされた空缶は見かけるが、プルトップだけを見ることはなくなった。対策がとられれば、ゴミは減るのである。「対策されないと減らせないのかよ!」とも思う。意志が弱すぎ。しかし、そう思うより、単純に喜ぶべきなのだろう。
路上禁煙条例やポイ捨て禁止条例は、都市部を中心に広がりを見せている。規制をする場合は、喫煙所など、喫煙者にとっての退避場所を同時に用意するのが大人の社会だと思う。喫煙は一つの嗜好であって、喫煙そのものが悪ではない。喫煙者と非喫煙者の住み分けが出来ればよいのだ。
我が家の近くでも、今年2004年10月1日から路上喫煙とポイ捨て禁止の条例が施行された。駅前には青い服を着た担当者が立っていて、捨てたのを見つけた瞬間に駆け寄って注意している。罰金は2000円とのことだが、最初は注意だけで済ませているようだ。担当者はポイ捨て禁止の条項が書かれた紙を持っていて、それを見せながら説明している。分かりやすい服装であることも大切なようだ。「仕事で注意しているのだ」ということを強く打ち出しておかないと、喧嘩になる恐れがあるからである。注意する側も大変だ。
関連記事: がんに挑む・たばこ規制 : 路上禁煙条例 効果あり : 医療ルネサンス : 医療と介護 : YOMIURI ON-LINE (読売新聞), 路上喫煙に関する自治体の取り組み
関連サイト: 全国まち美化連絡会議 web
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いつのまにか「ジョージはきれい好き」が吉祥寺駅構内の階段の上から外されていたのには気が付きましたか?
Posted by: polluces at December 06, 2004 15:28あのポスターというか垂れ幕みたいなものは結構好きだったのに...。
今では、いかにも何か外しましたというひどい状態になっています。どうして外してしまったのでしょう?
それは気がつきませんでした。「ジョージはきれい好き」とか「ジョージはキレイ好き」で検索すると、なくなったのを惜しむ声が沢山あるのが分かりました。汚れてきたから外したのでしょうか。残念ながら写真は見つかりませんでした。
Posted by: n at December 07, 2004 01:01