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misc 金粉人を見ると思い出す

全身に金粉を塗って歩く男3人組のテレビCM。「金粉を塗ると死んでしまう」というのは迷信だと分かっているのに、なぜか心配になってしまう。

■ ■ ■

Yanagi's BLOG 3:耳に残る... も注目している「フクピカ」のテレビ CM では、お笑いトリオ 安田大サーカス が全身に金粉を塗り込んで道路を歩いてくる。ただでさえインパクトがある3人組なのに、金に塗ったらなおさらである。

金粉を見ると、どうしても思い出してしまうのは「全身に塗ると皮膚呼吸ができないため死んでしまう」という話である。「30分以上そのままにしているのは危険」というのだ。これはデマなのだが、知っていてもドキドキしてしまう。それは子供の頃に言い聞かされていたからだと思う。

「金粉で死ぬ」はかなり古くから伝わるデマだったが、これを世界中に広めてしまったのが007シリーズの「ゴールドフィンガー」であると言われている。映画の中で、ボンドガールが全身に金粉を塗られて殺されるシーンがあるのである。この作品は 007 シリーズの第3作目で、製昨年は 1964 年、今から 40 年前である(007/ゴールドフィンガー)。「皮膚呼吸ができない」という理由に説得力があるようで、うちの親などはいまだに信じている。

最近は Web で多くの人が情報発信をするようになり、この手の噂の真偽を推測する情報が多くなった。これは有難いことである。昨年、News グループ fj.questions.misc でも話題になり、まとめが Unix Magazine の 2003 年 6 月号に載った。ゴールドフィンガーの話題以外のフォローは次の通り。

  • 子どもの頃に「全身の広い範囲を火傷(やけど)すると金粉を塗ったのと同様に皮膚呼吸ができなくて死ぬ」と言われて納得していた
  • 火傷で死亡するのは水分喪失が原因である
  • 火傷や金粉では、汗腺がふさがれて発汗ができないことで体温調節ができなくなるため危険だと説明している書籍を見かける
  • 入浴すると苦しいのは、皮膚呼吸ができないのが原因ではなく、水圧で胸郭運動が制限されるからであろう
  • スカイダイビングで落下している間は風圧で息ができないが、皮膚呼吸しているから大丈夫だという説明を信じていたが、これも迷信だった
  • 化粧品関係の広告では「皮膚呼吸」は説得力のあるフレーズのようで、比較的よく見かける

安田大サーカスのコントでは、真ん中の団長が一瞬で洋服を引き剥がされてフンドシ一丁になり、左側の HIRO が「ドン・ドン・ドン」と歌い(村祭りの太鼓のリズムで)、右側の声の異様に高いクロちゃんが紙ふぶきを撒き散らす。見るたびに、「紙ふぶきを掃除するのが大変そうだ」と思ってしまうのであった。

Posted by n at 2004-12-28 22:46 | Edit | Comments (0) | Trackback(0)
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