Vine Linux のデスクトップ画面をキャプチャするには,xwd あるいは vnc を使うのが便利。
Linux のデスクトップ画面をキャプチャする一番手軽な方法は xwd コマンドを使う方法である。デスクトップ画面にあるコンソールで次のコマンドを入力する。
マウスカーソルが「+」になるので,適当な場所をクリックする。キャプチャされたイメージは boo.xwd ファイルに XWD (X Window Dump) 形式で保存される。この形式をサポートしている Windows のビューアは少ないので,convert コマンドで GIF 形式に変換しておくとよい。
この xwd コマンドは X Window システムに標準で含まれているので,非常に手軽ではあるのだが,複雑な場面をキャプチャしようとしたときに使いにくい。例えば,マウスを右クリックしてプルダウンメニューを出した場面などである。このような場合は,vnc を使って Windows 上に Linux のデスクトップ画面を表示してしまうのが便利。
vnc を使えば,Windows で Linux のデスクトップ画面がキャプチャできる。Linux で vncserver を起動しておき,Windows で vncviewer を使って画面を表示するのである。Linux 上では,便利な Synaptic を使って vncserver の最新版 vncserver-4.0-0.0.beta4.11vl1 をインストールする(Synapic の使い方: Synapticによるパッケージ管理)。
vncserver の起動は簡単だが,同時に注意も必要。vncserver を起動するユーザを考えておかなければならない。root で起動した場合,その vncserver に接続すると root 権限で X Window が開いてしまうからだ。vncviewer で接続する際には,当然パスワードが必要だが,ユーザ名は指定できない。ユーザ名は,vncserver 起動時に Linux 側で決まっているからである。
vncserver は次のように起動する。パスワードの問い合わせがあるので,入力を行う。ログインパスワードとは別の,VNC 専用のパスワードをつけることができる。
停止は -kill オプションをつける。
「:1」は1番目の仮想画面の意味で,「:2」「:3」など別の番号を指定すれば,別のデスクトップ画面となる。画面の大きさは -geometry で指定することができる。Windows XP 側の表示を 640x480 にしたいとき,ビューアに RealVNC Viewer を使っている場合は,幅から 8 を引き,高さから 28 を引いた 632x452 を指定するとよい(なぜか 640x479 になってしまう)。
root で vncserver を起動した場合の初期画面である。画面が素っ気ないのはウィンドウマネージャが twm だからである。twm や fwm の画面はとても懐かしい気分に浸れる。その気持ちは横に置いておいて,デスクトップアイコンが表示される GNOME の画面にしたい。
GNOME の画面にする設定方法は,VNC|Vine Linux する に紹介されていた。感謝感激。
vncserver の設定ファイルは $HOME/.vnc ディレクトリに収められている。初期画面は,その中の xstartup ファイルを編集することで変更することができる。xstartup の内容は次のようになっている。
通常のデスクトップ表示にするには,2行分のコメントを外すだけである。
これでメデタク Vine Linux らしい画面になった。
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