先日は Vine Linux 2.6 に MySQL をインストールした。今回は Vine Linux 3.1 にインストールする。インストールされるバージョンが変わっている。
先日は Vine Linux 2.6 に MySQL サーバをインストールした(nlog(n): Berkeley DB から MySQL への移行を試す)。今回は Vine Linux 3.1 にインストールする。インストールされるバージョンは,Vine Linux 2.6 の場合は MySQL 3.23.53 だったが,Vine Linux 3.1 では MySQL 4.0.23 になっている。
今回は X Window の GUI を備えた Synaptic を使って MySQL のパッケージをインストールする。MySQL は複数のパッケージに分かれているので,Movable Type に必要と思われるものだけに限定してインストールする。インストール対象は,MySQL-client, MySQL-devel, MySQL-server である。
Synaptic はユーザを自動的に作ってくれないので,先にグループとユーザを作っておく必要がある。MySQL は mysql というユーザを必要とする。まずはグループとユーザがないことを確認する。
グループとユーザを作成する。Vine Linux 2.6 では,mysql はユーザID 129 で作成されていたのでこれに習うことにする。ここでの手順では,旧システムから新システムへの移行を考慮しているので「ユーザID」を指定して作成しているが,新規に作るだけであれば,「ユーザID」の番号を明示的に指定する必要はない。下手に指定すると,もともと存在するユーザIDとバッティングするなどして不具合が起こる可能性があるので注意。
Synaptic を使って,MySQL-client, MySQL-devel, MySQL-server をインストールパッケージとして指定し,「適用」ボタンをクリックする。
次に CPAN から DBD::mysql をインストールする。(後に知ったのですが,Vine Linux 3.1 のパッケージに入っていました。敢えて CPAN から導入するメリットはありません。Synaptic または apt-get で導入できます。)
失敗している。DBI パッケージを先にインストールしておく必要があると言っている。
DBI のインストールは成功したが,DBD::mysql はまたもや失敗。「-lz」がないと言っている。つまり,「libz」がないというのである。しかし,調べてみると zlib-1.1.4-0vl3 パッケージはインストールされている。ライブラリディレクトリを調べる。
libz.a はなくていいのだろうか? 「zlib-devel」をインストールしてみることにする。バージョンは zlib-devel-1.1.4-0vl3 である。インストール後にライブラリディレクトリを見ると,libz.a ができていた。
ここで再度 DBD::mysql のインストールに挑戦。
インストールが成功した。データベースは nlog(n): Berkeley DB から MySQL への移行を試す と同様の手順で作成できる。今回の手順を nlog(n): 日記サーバ移行計画 に追加しておく。
2005年4月3日追記:
Synaptic のリストを見ていたら,perl-DBD-MySQL と perl-DBI がありました。上のように CPAN からするのではなく,Vine Linux 3.1 の rpm のパッケージとして導入することができます。
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