関東地方は新緑の季節もそろそろ終わり。萌える新緑の美しさをデジカメで撮影するのは難しい。「萌え」という感情を説明するのも難しい。
これはメタセコイアの新緑である。直接肉眼で見ると,瑞々しい緑に感動する。しかし,これをデジカメで撮影するとその感動を表現することができない。写真から何も伝わって来ないのである。平面的になるからだろうか? それとも,微妙な色の差が表現できないから? 葉の動きがないから? ざわめく音がないから? 人間は,肉眼でそのものを見なければ感動しない。写真はあくまでその感情を思い出すための補助でしかない。しかし,新緑については補助にさえならないのである。
さて,新緑萌えの話の次は,感情の「萌え」の話。「萌える」のもともとの意味は「芽が出る。芽ぐむ。きざす。」である(Excite エキサイト 辞書 : 国語辞典 : 萌える)。「天城越え」の歌詞にも「山が萌える〜」という節がある。「萌え」が感情の表現にも使われ始めたのはごく最近の話である。
はてなダイアリー - 萌えとは では,「萌え」の意味は次のように説明されている。
- 漫画やアニメやゲームなどのキャラクターや声優やアイドルなどに恋心、またはそれに非常に近い感情を抱く様子。「好き」よりニュアンスの強い表現。(例:綾波萌え)
- 特定のパーツ(ねこみみ・バニーガールの衣装など。いわゆる萌え要素)を備えたキャラクターに対する、恋心またはそれに非常に近い感情を抱く様子。(例:バニー萌え)
- ある特定の傾向(これも萌え要素に含まれる)を持つキャラクターに対する強い愛着を抱く様子。(例:眼鏡っ娘萌え)
なるほど上手い。しかし,「愛情」とか「愛着」というよりも,もっと直接的な表現をした方がいいのではないかと思う。「○○タン萌え〜〜ハァハァ」という表現があるように,「萌え」は性欲と結びついているように思えるからである。つまり,
萌え: 2次元キャラクターに欲情すること
と表現してしまった方がいいのではないか。……と最近まで思っていた。というのは,「萌え」の対象は2次元キャラクターに限らないことに気がついたからである。「眼鏡っ子」は人間であってもよいのだ。そして,少しだけ「イケナイ」感じもある。対象が幼いことが多いというのが原因だろう。ということで,考えを修正することにした。
萌え: ほのかな欲情,または欲情の芽生え
「芽生え」という意味があれば,古くからの「萌え」の意味にもつながる。
Posted by n at 2005-05-15 19:03 | Edit | Comments (0) | Trackback(0)
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