痴漢・盗撮撲滅キャンペーンのポスターには,何かを「情けない」と思っている男性の姿が写っている。彼は一体何を情けないと思ったのだろうか?
現在,東京近郊のJRおよび私鉄各線では,「痴漢・盗撮撲滅統一キャンペーン」が実施されている(新宿・渋谷・池袋地区治安対策代表者会議)。新聞記事: MSN-Mainichi INTERACTIVE 都道府県ニュース - 痴漢・盗撮: 公共空間から撲滅へ、来月9日から運動−反社会的行為防止協/東京
電車内の中吊りに,このキャンペーンの広告があった。男性が1人写っており,セリフが大きく書かれている。
今朝、痴漢の現行犯逮捕を目撃した。
人として情けないと思う。
彼は何を「人として情けない」と思ったのか? 2つの意味にとれる。実は微妙なダブルミーニングなのだ。
このポスターは1番目の意味を意図しているのだろう。ところが,私は最初に見たとき,そうは思えなかったのである。2番目の意味に取ったのだ。「痴漢と知りつつ,見て見ぬふりをしてしまった自分が情けない」のだと。「ちゃんと捕まえられる人もいるのに,自分は何もしなかったではないか…。」連れて行かれる痴漢,それを遠くからぼんやり見ている自分。そのような写真に見えるのである。
「自分が情けない」という意味にとったのは,決してこじつけではない。実際に,今朝思い当たることがあった。通勤途中で,前を歩いていたタバコのポイ捨てを注意することができなかった。見て見ぬふりをしてしまったのである。
追記:
痴漢関連のポスターにはビミョーなものが多いのはなぜ? (nlog(n): 「痴漢させない!」のポスター)
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1、2のどちらを思い浮かべるかは、人それぞれでしょうけど。
ひょっとしてもっと情けない 3番目の
「痴漢をするつもりが、先客が捕まって、情けなかった」
のかも(爆)。
冗談はさておき、他人のことをやかましく言わなくなった=他人から好く思われたい
Posted by: calc at May 17, 2005 10:47という風潮が、現代の規律を乱す原因の一つだと思っています。
私の場合は,「他人から好く思われたい」というのよりももっと消極的な理由です。
Posted by: n at May 18, 2005 00:52・他人に注意することで,自分の気分を害したくない
相手が納得してくれればいいのですが,逆切れされたり無視されたりすると,注意したこちらの気分が悪くなってしまうのです。マナーの悪いひとは,受け答えも悪いのが通例です。相手が変な人だと,命の危険もあったりします。
難しいものです。
「自分もやりたかったのに しかもあのこ声も出さな かった あ〜 なんて自分は情けないんだ!
Posted by: maro at May 24, 2005 14:03これからは見る前に跳べ! これで行こう!」
と思ってる人はポスターにはなれない!
って言うポスターですよね?!