FTP サーバで有名な秋保温泉は,おはぎが美味しいところだった。
秋保温泉は仙台では有名な温泉である。「あきほ」と書いて「あきう」と読む。私は,秋保が温泉地であることを知らなかった。しかし,「あきう」と読むのだろうとは思っていた。この不思議は,東北大の Anonymous FTP サーバの名前にあった。
今はもうなくなってしまったが,東北大の Anonymous FTP に接続すると次のように表示された (html-FTP(GET))。
最初に「秋保」という漢字が大きく出てくるのだった。そして,サーバの名前は「akiu.gw.tohoku.ac.jp」となっていて,「どうやら『あきう』と読むらしい」ということになっていたのである (それ以上調べようとは思わなかった)。私が akiu サーバに一番お世話になっていたのは,1990年頃なので15年も前のこと。便利なツールはだいたい akiu サーバにあった。「探し物が見つからなくて困ったら akiu サーバへ」だったのである。とても有難い存在だった。しみじみ感謝している。
DOS 用のツールの Simtel.net,Windows 3.1 用の CICA (現在は WinSite),TeX 関連の CTAN などもミラーしてくれていた。
akiu サーバの存在が広く知れ渡るようになると,サーバへの負荷が高くなったとのことで,接続制限が行われるようになった。私が知っているのは,この時期あたりまで。その後,いつの間にか閉鎖されていた。
秋保窓に見るボランティアの限界 によれば,Windows ベースのフリーソフトウェアは,当時の ftp-admin の1人であった樋口氏がボランティアで集めだしたのが始まりだという。その後,このプロジェクトは東北大を離れ,窓の杜 に引き継がれた。それは1996年10月15日のことだというから (Rynのページ ( 商業高校情報教育研究室 )/ソフトウェアを探すなら),今から9年前になる。秋保プロジェクトの終了と窓の杜の誕生については 窓の杜 - 【窓の杜5周年記念 特別企画】短いようで長い窓の杜の足跡 で知ることができる。「まどのもり」の「もり」は,「もりのみやこ」仙台の「もり」から来ているのだそうだ。
さて,そんな思い出があったこともあり,先週末は秋保温泉湯元に足をのばすことにした。旅館の仲居さんに聞いたところでは,秋保ではおはぎが名物とのこと。秋保温泉湯元にあるスーパーの棚には,おはぎが大量に並んでいた。味は小豆あん,ゴマ,きな粉の3種類。2個入りならどの味でも210円。きな粉味を食べてみると,少し緑がかった色のきな粉で珍しい。ほんのり枝豆の味がした。「ずんだもち」ほどしつこくなく,あっさりしていていくらでも食べられそうな感じ。名物だけあって,確かに美味しかった。他の味も試したかったが,食べきれる量ではない。残念。
仙台のバスのつり革は,少し変わっている。「つりカワだけにカワっている」なんつって。これは宮城交通のバスのつり革。関東のつり革の2つ分が1つになっているような形。それだけ揺れが激しいのか,それとも乗る人が少ないのか…。いずれにしても安定感は抜群である。
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