Vine Linux で特定のパッケージのパッケージだけをアップグレードするには apt-get install を使う。
先日,apt-get の言うままにパッケージのアップグレードをしたところ,PHP のパッケージのバージョンが上がり PukiWiki が動かなくなってしまうということがあった (nlog(n): PukiWiki 1.4.5_1 が PHP 5.0.5 で 致命的エラー)。したがって,PHP はアップグレードしたくない。しかし,他のパッケージについてはアップグレードしたい。
更新されているパッケージのなかから,特定のパッケージだけをアップグレードするには apt-get install を使う (APT - Advanced Packaging Tool)。以下は PHP 関連パッケージ以外をアップグレードしたときの方法である。ちなみに,PukiWiki は PHP 5.0.5 で動作するようにパッチがリリースされている。
まず,apt-get update で自分の持っているパッケージデータベースを更新する。
次に,apt-get upgrade で更新をかけるが,途中で Enter を押さないようにする (思わず押しそうになるが)。
「続行しますか?」という問い合わせがあるので「n」を入力して中断するのがポイント。ここで php5 関連パッケージ以外をコピーして,apt-get install の後ろにペーストする。
これで完了である。
PukiWiki 1.4.5_1 のバグ (BugTrack2/106 - PukiWiki-dev)に関しては,...ing logging さんによりパッチが公開されている(...ing logging:Vine3.2 + Apache1.3.33 + php5.0.5 + pukiwiki1.4.5_1)。2005年10月31日に新しいバージョンである PukiWiki 1.4.6 がリリースされ,この問題はフィックスされている。
1.4.5_1 から 1.4.6 への移行はどうやるのだろう? と思ったりして。PukiWiki/インストール/1.4系列-1.4.4以降 - PukiWiki-official には解説がないのだが,知っていて当然だったりすることなのだろうか?
2005年11月2日追記:
PHP 5.0.5 以下に重大な脆弱性が発見されました(yohgaki's blog - PHPの現行リリースに重大な脆弱性(PHP4.4.0以下、PHP5.0.5以下))。PHP 5.0.3 は PHP 5.0.5 に上げて,しかもパッチを適用しなければなりません。それには PHP 5.0.5 のソースを持ってきて,パッチを適用し,rpm パッケージを作らなければなりません。Vine Linux による更新パッケージのリリースを待つのが安全です (心配な場合は,リリースまで PHP を止めておく)。それよりも,PukiWiki を 1.4.6 にする方が先決です。
2005年11月5日追記:
PukiWiki を 1.4.6 にアップグレードし,PHP を 5.0.5 にしました(nlog(n): PukiWiki を 1.4.6 に移行)。
2005年12月11日追記:
上記の脆弱性がフィックスされた PHP 5.1.1 の Vine Linux 版が出ました。
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