ネズミモチという植物の名前は,実の形がネズミの糞に似ていることに由来するという。実際はどうなのだろうか。
ネズミモチの説明は次のようになっている。
ネズミモチ Ligustrum japonicum Thunb.
ネズミのふんによく似た果実をつけ,葉はモチノキのように常緑なのでこの名がつきました。花は白色です。 (モクセイ科)
学名に japonicum というのが入っているので,日本の種なのだろう。Floridata: Ligustrum japonicum によれば,英語名は Japanese privet だそうだ。「privet」を辞書でひくと「イボタノキ」。イボタノキはモクセイ科の植物で,ネズミモチとは親戚である(イボタノキ)。
実のなる季節は今頃ではないかと思い,探してみるとあった。緑色のつるんとした実がついている。いくらなんでもネズミのフンには見えない。
さらに探すと,コンナのが! 小さい干しブドウのような実がついている。先ほどの緑色の実が乾いてしまったものだろう。これならネズミのフンに間違う人もいるかもしれない。干しブドウだと思って食べる人も…いないか。
ちなみに,私はネズミの糞を見たことがない。去年は鹿の糞を見た(nlog(n): 奈良は生憎の雨)。鹿の糞は黒豆よ (ふんふんふん黒豆よ)。ウサギの糞も黒豆風。ウサギは糞を食べるという (ウサギ類の糞食)。コアラの母親は子に自分の糞を与える。コアラの糞はお袋の味 (東京都の動物園&水族館)。糞とはいってもいいニオイがするらしい。
糞つながり。つながっている糞といえば,ピンポンらんど−写真館 が思い出される (nlog(n): 写真はテクニックより愛情)。
2006年7月3日追記:
子供の頃は,この花に来ていたコマルハナバチを取ったものだ (nlog(n): 刺さない蜂の思い出)。
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