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misc 右脳活性化メガネ

このメガネで眠っている右脳を活性化するのだ。実用新案で大金持ちだ(うっしゃっしゃ)。

■ ■ ■

現代人は左脳をよく使うが,右脳はうまく使えないというようなことをよく聞く。それならば,右脳だけを使うようなメガネを作ってかけていれば,右脳の働きが活発になるのではないか。

「右脳活性化メガネ」の間違った実装
「右脳活性化メガネ」の間違った実装


目から入った刺激は,視神経を通って脳に伝えられる。視神経は脳にいく前に交差しているから,右脳を活性化するなら右目を閉じて,左目だけが見えるようなメガネにすればよい。と思ったが,これは違う。

目から脳への経路
目から脳への経路


視覚路を簡単に描くと上の図のようになっている。頭を上から見たものである。視神経は中央で交差しているが,左目で見た映像が右の脳に送られる訳ではない。両目ともに,中心より左側の映像が右脳に送られるのである。左の映像→眼球の右側に写る→右の脳に送られる。

右脳活性化メガネ
右脳活性化メガネ


つまり,右脳活性化メガネはこの図のようになる。目の右側だけが見えないように塞いである。これをかけると,正面より左側しか見えなくなり,右脳だけが使われるのだ。正確には右脳全体ではなくて,右脳の「視覚野{しかくや}」が使われるのだけれども。

しかし,脳としては,右脳と左脳の両方がよく働き,しかもその両方が連携することで最高の能力が引き出される。つまり!

両脳活性化メガネ
両脳活性化メガネ


これこそが究極の両脳活性化メガネなのだ! って,普通のメガネじゃん!!

右脳活性化メガネで実用新案とれないかなぁ。取っても売れないか。

視覚路の参考文献: Schmidt, F. R (ed.): Fundamentals of sensory physiology, Springer (1981).

Posted by n at 2006-01-21 23:58 | Edit | Comments (1) | Trackback(0)
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Comments

脳活性化を視覚で行なうという発想の似たような商品があります。是非ご覧下さい。

Posted by: 松元 at November 26, 2006 17:56
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