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Photo さらば目黒五中

母校の中学校が,統廃合により閉校となった。これまでの卒業生と教員を集めた大同窓会が開かれた。

■ ■ ■

はじめに

我が母校である目黒区立第五中学校が,今日3月末日をもって閉校する。生徒の人数が少なくなったため,他の中学と統合されるのだ。その統合される中学は,二中と六中である。つまり二中と六中も同時に閉校となるのだ。二中の最後の2年生は1人だったそうだ。統合された中学校は,4月からは「目黒中央中学校」となって当面は六中の校舎が使われる。目黒五中の校舎は取り壊され,同じ場所に新しい校舎が建設されて,2年後の2008年度(平成20年度)に「目黒中央中学校」としての開校が予定されている。

私が卒業したのは1980年のことなので,25年以上前ということになる。25年といえば四半世紀。時の流れというのは早いものだ。卒業後,教育実習で再び訪れたこともあって,私にとってはかなりなじみの深い学校だった。キーグマを捕ったのもこの付近である (nlog(n): 刺さない蜂の思い出)。

目黒五中の航空写真
目黒五中の航空写真


目黒区立第五中学校 - Google マップ

大同窓会

目黒五中の正門
目黒五中の正門


閉校を前にして,3月26日(日)に大同窓会が開催された。学年を問わず,全ての卒業生のための同窓会である。発起人は1991年の卒業生。その努力に心から感謝する (目黒五中 大同窓会公式サイト)。

階段
階段
流し場
流し場


階段や流し場も昔のまま。その場所に来ると,記憶がよみがえる。手すりは何度も塗り替えられているはずなのに,昔のままのように見える。時代が変わっても,生徒が触るところは同じなので,塗装のはがれ方も同じになるからだ。

教室の机と椅子
教室の机と椅子


1年生のときに使っていた教室。机と椅子がまばらで,今の生徒の数が少ないことが分かる。机は1つずつ等間隔に並んでいる。私の頃は,1クラス45名くらいだったので,机は2列ずつになっていた。

椅子に腰掛けてみると,とても小さかった。考えてみれば,中学1年生は小学校を卒業したばかりでまだ小さいのだ。中学の3年生と1年生は,大人と子供ほど違うように感じたものだ。

技術科室の入り口
技術科室の入り口


2年生の時,教室は技術科室の一部を使っていた。教室が不足したためだったのかどうかは不明。担任の先生は技術科の教員だった。残念ながら技術科室は鍵がかかっていて,中に入ることはできなかった。


3年生のときに行き来した廊下。当時のままである。増築をした奥の建物の方が一段高くなっており,スロープがついている。

屋上
屋上


昼休みには屋上で過ごした。ボール遊びをしていると,よくボールが金網を越えて下に落ちてしまった。「チェーリング」というお手玉のような遊びもした。プラスチックのリングの束をいくつか作って,お手玉のようにして遊ぶ (チェーリング)。何だか複雑な手順で1周するのだが,すっかり忘れてしまった。ああいうのは,誰かが知っていて,誰かに伝えていくという「口伝」のようなものである。資料は何も残っていない。そういえば,投げ上げて手の甲でキャッチするというのもあった (覚えてます〜?「チェーリング♪」(後編))。運動部に所属していたので,放課後は校庭で思い切りしごかれていた。夏休みの走りこみはきつかったことを思い出す。

高いシュロの木
高いシュロの木


シュロの木が異様に高くなっていた。3階まで届いている。こんなに背の高いのは珍しいのではないだろうか。隣のイチョウの木の方が小さい。以前はイチョウの木の方が高かったように思う。

同級生が何人か来ていた。同級生に会うと,心がタイムスリップした。当時の友達との力関係もそのまま復元されるのが不思議である。肉体的に歳をとっても,精神的なものは昔に引き戻されてしまうのだ。

校歌

目黒五中 大同窓会公式サイト: 目黒五中校歌 のコメントによれば,校歌の作詞をした平尾貴四男は,平尾昌晃の父で現代音楽作曲家とのことだ。これは知らなかった。

目黒第五中学校 校歌

作詞 藪田 義雄 
作曲 平尾 貴四男

 1. 若き夢 つねに羽ばたき
   雲と湧くわが希望
   遙けしや世紀の夜明け
   鐘は鳴る 青空に
   鐘は鳴る 待つあるごとく
      目黒 目黒
      目黒五中ぞ我等が誇り

 2. 古き殻 いまぞ脱ぎすて
   眉を張るわが誓い
   新しき教化の理想
   挙り立つ 友垣と
   挙り立つ 紅葉ヶ丘に
      目黒 目黒
      目黒五中ぞ我等が団欒

 3. 白き虹 海を渡りて
   境なきわが祈り
   うち樹てん世界の平和
   睦み合う 真心と
   睦み合う 鉄より固く
      目黒 目黒
      目黒五中ぞわれらが基

私が気になっているのは,曲ではなく歌詞である。文語調なので,意味がよく分からないのだ。「遙けしや」というのはどういう意味なのだろうか,「遥かなる」ということなのだろうか。それよりも,「待つあるごとく」の方が分からない。「待っているように」なのだろうか。しかし,もしそうだとすると「待っているように鐘がなる」ことになって,それも意味が分からない。国語の先生に意味を聞こうかと思って探したが,国語の先生はいらしてなかった。

ブラスバンドの伴奏で校歌斉唱
ブラスバンドの伴奏で校歌斉唱


大同窓会では,五中最後のブラスバンドが伴奏をつけてくれた。

チャイム

授業の始まりと終わりを告げるチャイムのメロディが好きだった。

目黒五中のチャイム
目黒五中のチャイム


他の学校では聞いたことがないパターンである (MIDI)。

おわりに

通っていた大学は移転により校舎がなくなってしまった。その後の合併だか何だかで大学名も変わってしまった。残っているのは小学校と高校である。小学校は合併の話があがっているそうだ。

Posted by n at 2006-03-31 21:11 | Edit | Comments (2) | Trackback(0)
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Comments

ふと、母校の名前で検索していて、たどり着きました。
多分、同じ卒業年で、上目黒小です。
学校の写真がとても懐かしかった…。
ありがとうございました。

Posted by: TM at February 20, 2008 00:16

TM さん
私も上目黒小でした。もしかすると同級生かも知れませんね。

Posted by: n at February 20, 2008 00:43
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