禁煙してから5年経った。タバコをやめるきっかけは人それぞれ。私の場合は,バロウズと歯医者だった。
タバコを吸わなくなってから5年になる。3年目くらいまでは,タバコを吸う人と同席すると自分も吸いたくなることがあったが,今ではそれもなくなった。
タバコをやめるきっかけの1つは,行きつけの歯科医の助言である。
ウサギの耳にコールタールを塗るというのは,山極勝三郎氏と市川厚一氏による実験だと思われる。この実験が行われたのは今から90年も前だが,そのウサギの耳の標本は現在でも北海道大学で見ることができるとのこと(北大所蔵品探訪)。タールと刺激で細胞が癌化する話は,「脅し」のようにもとれるが,私は「心配」してくれていると受け取った。脅されたとしたら,止めなかったかもしれない。
もう1つの理由は,ウィリアム・S・バロウズである (ウィリアム・S・バロウズ - Wikipedia)。麻薬中毒を克服したビート文学の作家である。麻薬中毒に比べたらニコチン中毒などというものはチョロイものである。私にとって,バロウズは依存症脱出の偉大な師匠なのだった。
映画「バロウズ」では,話をしている本人を見ることができる。まだ DVD 化されていないのが残念。有名なウィリアム・テルごっこの逸話も本人の口から直接聞くことができる。1984年公開時に見に行って衝撃を受けた。もう一度見てみたい映画である(バロウズ -- 映画 「 バロウズ 」の詳細情報)。
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2007年7月17日追記:
映画 Burroughs が DVD 化されたようです。日本語字幕付の映像がアップされています (Burroughs - Google Video)。
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