アキハバラデパートが12月31日で閉店するそうだ。古い秋葉原がまた1つ消えて行く。
2006年12月2日付けの Akiba Hotline によると,アキハバラデパートが12月31日で営業を終了するとのこと(アキハバラデパートが閉店を告知、一部は存続して営業)。
今回は横断幕やポスターなどで「55年間のご愛顧、誠にありがとうございました」とうたっており、前回のような改装ではない様子。どうやら改装などではなく完全撤退となるようだ。
ついにアキハバラデパートも閉店か。古い秋葉原がまた1つ消えて行く。
スラッシュドットでも話題になっている(スラッシュドット ジャパン | アキハバラデパートが今年末で営業終了)。
実のところ,アキハバラデパートにはあまり行かなかった。電気製品や電子部品を売っている店がなかったからだ。アキハバラデパートは,その外観が好きだった。外にはパイプがたくさん走っていて,工場みたい。
1階にはうどん屋があった。そのうどん屋は,うどんの種類によって汁を変えていると聞いたことがある。アキハバラデパートから総武線のホームに出られる出入り口があった。1階の外にはラーメン屋がくっついていた。そのラーメン屋の向かい側の,現在の秋葉原UDXには市場があって,中に入ると乾物の独特の香がただよっていた。秋葉原の歴史 では昔の秋葉原が紹介されている。ラーメン屋「いすゞ」はなくなってしまったが,上野の らーめん青龍 がその流れを継いでいるという (青龍@上野〜いすゞは流れ流れて… : デウスエクスマキな食卓)。
反対側の出口(こちらが正面か)の外では,実演販売が行われていた。マーフィー岡田の穴あき包丁販売は見事だった。柔らかいトマトの薄切りや固いキャベツの千切りの腕前は素晴らしく,時間を忘れてついつい見入ってしまった。かなり有名になってからでも,実演販売を続けていたのが印象的だった。ピンホールメガネやギザギザ万能包丁を買った。手品用品やパズルを売っている店もあった。洗剤を売っている店もあった。天然の材料だけでできているハイホームという洗剤はよかった。ハイホームは固形のクレンザーで,茶渋落としに最適だった。アキハバラデパートがなくなっても実演販売は続くのだろうか。
秋葉原といえば,いつもどこだか分からなくなってしまう建物がある。次の5つだ。
混乱するのは,秋葉原,ラジオ,デパート,センター,の4つの単語がかぶっているのが原因である。
東京ラジオデパートは,中央通を渡ってまっすぐ少し行ったところの右手にある。ラジオ会館は,アキハバラデパートの正面口の向かい側。ラジオセンターはアキハバラデパートの並びの中央通側でガード下。ニュー秋葉原センターは,ラジオセンターと直角の位置にある,これもガード下。
秋葉原の地図についてはアキバマップ (秋葉原マップ)が詳しい。秋葉原の地図「秋葉迷図」は行った気分が味わえる。
2013年9月27日追記:
秋葉原ラジオストアーが2013年11月30日で閉店するそうです (秋葉原ラジオストアーは64年の歴史に幕を閉じます。)。秋葉原ラジオストアーは,ラジオセンターと同じガード下にあって,ラジオセンターの南側に隣接する建物です。
ラジオセンターの北側に隣接するのは秋葉原電波会館です (秋葉原ラジオセンター - Wikipedia)。秋葉原ラジオセンターは,ラジオのセンターの意味だけでなく,秋葉原ラジオストアーと秋葉原電波会館に挟まれていたので,場所的にもセンターだったのですね。
Posted by n at 2006-12-08 23:55 | Edit | Comments (0) | Trackback(0)
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