文意を読み取らないと読み方が決まらない漢字がある。書くときにも迷う。
漢字には,音読みと訓読みがある。訓読みの「訓」は音読みだったりするのだが(トリビアの泉で沐浴),それは別として,普通は漢字の読み方が1つに決まっている。しかし,中には文脈で判断しないと読みが決まらないものがある。
よく出合うのは次の漢字である。
| 漢字かな混じり | 読み方 | 読み方 |
| 今日は | きょうは | こんにちは |
| 訳 | やく | わけ |
| 表に | ひょうに | おもてに |
| 空に | からに | そらに |
| 空いている | あいている | すいている |
| 辛い | からい | つらい |
| 止める | とめる | やめる |
| 人気のない | にんきのない | ひとけのない |
自分で文を書いているときも,「これは『からい』と読んでしまいそうだから,ひらがなで『つらい』と書こう」とか思ったりする。「人気のないモデルルーム」は『にんきのない』なのか『ひとけのない』なのかこの文だけからは分からない。前後の文も読まなければ判断できない。『にんき』がなければ『ひとけ』もないんだろうけど。
漢字とは関係ないが,「こんにちわ」と書く人が一向にいなくならないのはなぜだろうか。それだったら,「大好きなあなたえ」とか書くのだろうな。それならよし。発音と文字を一致させるというポリシーなら貫くがよい。違和感は感じるけれどもさ。これを嫌って,撲滅のために戦う人たちもいるのだった (『こんにちわ』撲滅委員会)。
2011年7月23日追記:
そんな漢字を語り合うスレがありました (《辛い》紛らわしい感じの漢字を語るスレ《辛い》 | ライフハックちゃんねる弐式)。
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