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六本木の泉ガーデンで開催された Movable Type 開発者向けカンファレンスに行ってきた。

東京メトロ南北線の六本木一丁目の駅を下りると，泉ガーデンが見える。対テロの特別警戒中だそうで，入口にはガードマンが立っている。「手荷物の検査をするよ」などと書いてあったが，実際にはされなかった。

建物の中央は吹き抜けになっていて，上を見上げるとなんだかすごい。カンファレンスの会場は4階なので，エスカレータに乗ればOK。なのだが，私は間違ってエレベータに乗ってしまい，いきなり7階へ運ばれてしまった。そこから長いエスカレータに乗って4階へ。泉ガーデンは傾斜地に建っているので，1階も4階も「地上1階」のような感じになっている。

会場のボードルーム。赤い椅子が並んでいるのが見える。

受付では，Tシャツとステッカーと水をくれた。サービスいいのね。のどが渇くので水は嬉しい。それに，万が一こぼしてしまうことがあっても，水なら被害が少ない。

最初に Brad Choate 氏の基調講演が1時間あった。物腰やわらか。Choate 氏が英語で話し，間をとってからシックスアパートのスタッフが日本語に訳すというスタイルである。スライドは日本語化されていた。

Movable Type 4 では，体系化が進められた。大幅にコードの書き換えが行われている。MT そのものが，プラグインと同様の形式を使うように書き直された。これにより，プラグインで MT 本体の拡張ができるとのこと。すなわち，ハックは不要になったということである。曰く，

もし MT4 に拡張できない部分があったとしたら，それはバグだ。

とのことだ。素晴らしい。

過去に氏の作成したプラグインも，順次 MT4 に対応するとのこと。最新のプラグインは Six Apart Code の subversion のリポジトリにチェックインされる。PerlScript Plugin も対応してくれそうだ (そうです。PerlScript プラグインの対応予定を質問したのは私です)。

Brad Choate 氏の講演の後，5分間の休憩を挟んで，たかやま氏による「Plugin 開発者に贈る」の講演があった。実際のコードを交えながらの解説。MT4 では，プラグインを登録するのにレジストリを使うようになった。後方互換のため，今までのプラグインの登録方法もサポートされているとのこと。「夢が広がりんぐ！！」で，喜んで開発をしている雰囲気が伝わってきた。たかやま氏は PostVox プラグインなどの開発も行っている (Six Apart - Tech Talk Blog: 野良plu: PostVox)。ブログは A Walk in the Park♪。

最後は上之郷谷氏による「Movable Type 4 的テンプレート管理」の講演。同じ種類のテンプレートモジュールは1つのテンプレートとしてまとめて書いておいて，テンプレート内で MTIf で分割しておく。MTInclude するときに MTIf の条件にマッチしたものが読み込まれるという仕組みとなったとのこと。分岐には SetVar や SetVarBlock の値を使う。説明としてはこうだったが，実際の動作としては若干異なる。MTInclude によりテンプレート全体が読み込まれ，MTIf の条件にマッチしたものだけが有効になるという動作になる。このあたりは 小粋空間: Movable Type 4 のテンプレート構造 が詳しい。このテンプレート構造は MT4 からしか使えないわけではない。MT2 や MT3 でも実装が可能である。MT4 ではデフォルトになったというだけである。上之郷谷氏のブログは 2xup.org。

講演終了で散会となった。

終了後，何となく物足りなさを感じた。せっかくプラグイン開発者が集まったのだから，開発者同士の交流できればより充実したものになったのではないかと思う。おそらく私の知っているブログの作者も来ていたに違いないが，それがどの人なのか分からなかった。考えてみれば，そのブログの作者の顔を知らないのだから当たり前である。誰彼構わず声をかけてみるという勇気はなかった。私も顔写真などは公開していないしなぁ。次回がもしあるならば，開発者間でコミュニケーションができるような場を設けてくれると嬉しい。

気になっていた Choate 氏の名前の発音の仕方は「チョート」だということが分かった。チョエートでもショエートでもコエートでもなかった (nlog(n): Movable Type 開発者向けカンファレンスに申し込んだ)。これですっきり。

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Posted by n at 2007-08-25 02:42 | Edit | Comments (0) | Trackback(0)