nlog(n): Moleskine というノート

Sun December 09, 2007

Moleskine というノート

Moleskine Notebook を「何でも記録帳」として使ってみることにした。これはいいかも知れない。デジタル化されていないのでデータの再利用が難しいが，すばやく書けるし図も描ける。

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Lifehacking.jp さんで紹介されていた Moleskine というノートを使ってみることにした (人生の航海日誌に Moleskine ノートを | Lifehacking.jp)。20歳代の頃に自分に何が起こっていたのか，もうほとんど思い出せない。日記も書いたことがないので，思い出す手がかりさえないのだ。写真も嫌いだった。「ファインダー越しの映像に一体何の価値があるのだ? 肉眼で直接見るのだ，網膜に焼き付けてやる」そう思っていて，実際にもそれで事足りていた。実にエキサイティングであった。しかし，年には勝てん。失って初めて分かる親と金と記憶力である (親は生存)。

私がブログに命がけな理由もこれである。バカバカしいほどに必死である。記録に残すことは，考えをまとめたり明確にして固定することであり，時が経ったときは当時の自分を思い出す手がかりとなるのだ。

Lifehacking.jp が勧めている「ユビキタス・キャプチャー」とは，日々の出来事だけでなく，思いつき，考え，あるいは講義ノートまでも1つのメモ帳に記録してしまうというものだ (小さいは大きい：Molskine Pocket で講義メモを | Lifehacking.jp)。私は1999年までは超整理手帳，2000年からは Palm を使っているが，Moleskine に替わりそうである。Palm は入力に時間がかかるため，だんだん入力しなくなった。現在は会議と誕生日のリマインダにしかなっていないからである。

Moleskine {モレスキン} はイタリアのメーカーの手帳である (モレスキン - Wikipedia)。「モールスキン」かと思ったら「モレスキン」。手帳の種類は少ないが多い。多いが少ない。「Notebook」という名前のついたものは，大きさの種類としては2種類しかない。9 cm x 14 cm の「Pocket」と，13 cm x 21 cm の「Large」である。その中で，罫線の種類が豊富なのである。

種類	大きさ	ページ数	罫線の種類
Pocket Notebook	9 cm x 14 cm	192	Ruled (横罫線)，Squared (方眼)，Plain (白紙)，Music (五線紙)
Large Notebook	13 cm x 21 cm	240	Ruled (横罫線)，Squared (方眼)，Plain (白紙)，Music (五線紙)

五線紙は Pocket サイズのみ。その他に，Address Book (横罫線，アルファベットの切り込みラベル付)，Sketchbook (高品質紙，白紙)，Storyboard Notebook (高品質紙，フレーム分割)，Japanese Album (高品質紙，蛇腹折) などがある。Japanese Album は，超整理手帳風の折りたたみになっている。

Pocket Music Notebook に何でも記録

私が選んだのは，Moleskine Music Notebook (五線紙) である。常に持ち歩くのであれば，大きさの選択肢はポケットサイズになる。どの罫線のノートにするかは，単に「好みだけ」である。私の場合，横罫線は単なる目安でしかない。右下がりにならないようにするのに使うくらいである。そうであれば，等間隔の罫線であっても，五線紙であっても同じということになる。楽譜を日常的に書くことはないが，五線紙を見ると心が少し和む。そのくらいの理由である。

Moleskine のゴムバンド

Moleskine には，ゴムバンドがついている。単純なものであるが，これが秀逸だった。実は次の2つの機能があるのだ。

ノートを開かないように止める
ノートの上下を手触りだけで分からせる

表紙は表も裏も真っ黒で，見た目にはどちらが表か分からない。しかし，このゴムバンドのおかげで一発で分かるようになっているのだ。ノートを開いてみて「なんだ逆さかよ!」となるのは，小さいことではあるのに，出鼻をくじくのに十分な打撃でもあるのだ。そのイライラがないだけでも，ノートに書き込むことへの抵抗感がかなり減る。

ノートをつけ始めたのは10月21日。現在 1/3 を使っているので，このペースでいくと1冊は6か月くらいかかる計算になる。日々の出来事の他に，ブログのネタも書いている。たまに娘が落書きをする。