CUPS の設定で,Windows からジョブをキャンセルするようにしたいが,/etc/cups/passwd.md5 が生成されない場合の対処法について。
CUPS を使って Linux サーバにプリンタを接続しておくと,Winodows PC からネットワークプリンタとして共有できるので便利である (nlog(n): CUPS でプリンタ共有環境を作る)。しかし,1つ問題が発生した。Windows からプリンタのジョブをキャンセルできないのである。さらに,Linux でその設定をしようとすると,パスワードファイルが生成されないという問題が発生。この問題が解決したので,以下に紹介する。CUPS の設定については,詳しい解説がある (CUPSでLinuxのプリンタ (PIXUS) を共有する: Netsphere Laboratories)。この記事は,パスワードファイル生成で問題が発生するときの補足をしているだけである。
環境は,印刷ジョブを出す PC が Widows XP Professional Edition,サーバは Vine Linux 4.2, CUPS 1.1.23 である。
これは不便である。
/etc/cups/cups.conf を編集し,コメントを外して次のセクションを有効にする。
エラーログ /var/log/cups/error_log には次のように記録されていた。
「ユーザ anonymous は nlogn のジョブを削除する権限を持っていない」ということである。したがって,その権限を anonymous に持たせてやればよい。anonymous というユーザはデフォルトでは存在しないので,作成する必要がある。現在のプリントユーザを確認するには,/etc/cups/passwd.md5 の中を見ればよい。デフォルトではそもそもファイルが存在しない。
ユーザは,ユーザ名 anonymous,グループ名 sys で登録する。登録のコマンドは次の通り。パスワードは後に使うことはないので,覚えておく必要はない。成功すると /etc/cups/passwd.md5 が生成される。
パスワードは6文字以上で,ユーザ名を含んではならず,文字と数字の両方を含んでいなければならない。この条件を満たしていないと,次のように失敗する。
私のサーバでは,パスワードを正しく設定しても,次のエラーメッセージが表示され,passwd.md5 は生成されなかった。
passwd.md5 ファイルが生成されない問題については,turbolinux では lppasswd コマンドのパーミッション設定で解決できるとある (lppasswd で /etc/cups/passwd.md5 ができない)。しかし,Vine Linux 4.2 ではダメだった。
この問題は,空の passwd.md5 を touch して新規作成することで解決できる。
実は,設定をしてみたものの,ジョブが詰まることが起こっていないので,動作確認ができていない。
Posted by n at 2008-04-04 00:38 | Edit | Comments (0) | Trackback(0)
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