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impress TV の番組であるスタパトロニクスTVが終了した。

スタパトロニクスTVは，impress TV のインターネット動画放送番組の1つである (impressTV - 「スタパトロニクスTV」　物欲番長が買った気になる今週のデバイスは？)。今年2008年9月に impress TV が運営休止となるそうで (インプレスＴＶ休止に関するお知らせ)，スタパトロニクスTVは4月2日に放送を終えた。

スタパトロニクスTVは，毎週1回の放送で，7年間，全部で363回にもなったそうだ (スタパブログ: スタパトロニクスTV、終わりっス)。番組開始当初は毎週見ていたのだが，過去の放送が１か月分しか見られなって，それより前の放送が有料になったあたりからだんだんと見なくなった。そして，一緒に見ていたお隣の番組「高橋敏也の動く！改造バカ一台」が，隔週放送になったあたりから，さらに足が遠のき，最近は見なくなっていた。

司会はスタパ斎藤氏，デジカメやパソコン関連のレビューを多く手がけるライターである (スタパ齋藤 - Wikipedia)。スタパトロニクスTVは，彼のライターとしての活動の延長で，デジタル関係の機器を紹介するものである。紹介する機器は，基本的にはスタパ氏が自腹で購入したものとなっている。ここが非常に重要なポイント。自腹なればこそ言える，製品の「うーん，ここがちょっと…」的な点も紹介してくれるのだ。もちろん，購入するのであるから，その製品に魅力があることは確かである。しかし，カタログスペックでは分からない「買ってみて初めて分かる」ことが必ずあるのだ。それが良いところであることもあるし，残念なところであることもある。メーカーは製品の長所だけしかアピールしない。あるいは，アピール「できない」。しかし，短所は必ずあるはずで，購入を真剣に考えるとき，短所と長所を見比べ，それが価格に見合うかどうかを考えたいのである。そんなニーズにマッチした番組だったのだ。信頼度の高い口コミ番組ともいえよう。

私の思い出の製品について。この番組を見て購入した製品に，ノイズ除去ソフト「Steinberg社 Clean 3.0」がある。しかし，実際は未開封，というか開封したが未インストールのまま放置されている。まさに衝動買い。衝動買いを助長する番組でもあった。現在は，Steinberg社のサイトでは情報が見当たらないようになっている (Home :: Steinberg Media Technologies GmbH)。生産中止だろうか。「これは欲しい」と思ったのは，折りたためる軟らかいレフ板である。銀色と金色のリバーシブルになっていて，撮影に最適というもの。買おうと思って探したところ，価格が高すぎてやめてしまった。100円ショップの日よけで代用している。

impress TV には，スタパ斎藤氏の出演する番組がもう1つある。New Products Review である。こちらは，製品の特徴を分かりやすく紹介するという番組で，メーカーの提供によって製作されている。impress TV では，このメーカー主導番組を，スタパトロニクスTVとは明確に分けていた。非常に好感が持てる運営である。チョウチン番組はそれはそれで必要だが，そうではないものと混じってしまうと全体の信頼度が落ちてしまうからだ。

番組の収録は，スタパ氏の自宅で行われた。後ろに棚が映っていて，実にきれいに整頓されているのだった。整頓マニアなのかもしれない。引き出しを開けると，電池などの小物がすぐに出てくるようになっている。素晴らしい。これは見習わなければと，うちにも小さい引き出しが増えた。番組の影響である。

スタパ氏は私と同年代というか，同い年である。だからとは限らないが，視点が似ているところがあって，「ETCってあるじゃないですか，本当はイーテックって読むらしいんですけど，誰も言ってませんよね。E電みたい。」と言っていて，おー，そうそう，そうなのよ。と思ったり。

7年間お疲れ様。今後も「信頼度の高い口コミ情報」を発信し続けて欲しいと思うのであった。

2010年4月20日追記:
2008年6月23日より Impress Watch Video にて スタパビジョン が始まっています。Impress Watch Video は，音楽とバラエティ番組はないですが，ほぼ昔の impress TV です。

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