nlog(n)

これから1年間は，天の神様のいうとおりに生きてみることにした。その先どうするかは，1年後にまた考える。

私は，ここ数年「すべてを自分でコントロールしてやる」と思って生活してきたが，コントロールできるものがあまりに少なく，力不足を感じてきた。自分の「やりたいこと」をやりたいようにやるには，力が足りないのだ。

私には「やりたいこと」と「すべきこと」がある。仕事で「すべきこと」をやっているのであれば，仕事以外の場では「やりたいこと」ができるのではないか，そうすることでバランスがとれるのではないかと考えてきたのだが，どうも上手くいかない。仕事以外の生活では「すべきこと」から目を背けてきたように思う。それでも，子供が生まれ，子供を最優先にすることで「すべきこと」が増えてきてはいるが，それは最低限のことでしかない。

指示されると動きやすいということがある。仕事であれば，指示を受ければ面倒なことであっても作業を進めることができる。何でもないことのように思える。これに対し，自分で何かをやろうと思ったことで，途中何か面倒なことがあると，そこで動けなくなってしまう。自分で自分に指示するのは難しいのだ。

「やりたいこと」があるのに，それを達成するには，派生してくる「すべきこと」を次々とこなさなければならない。しかし，「すべきこと」は手間がかかることが多く，やる気にならない。これまでは「すべきこと」を見ないふりをするか，「やりたいこと」だと思い込むことを試してきたが，上手くいかなかった。

この状況を何とか打破したいので，間に「天の神様」を入れることにした。「やりたいこと」→「天の神様」→「すべきこと」とするのである。仕事で言うなら，天の神様が上司にあたる。仮想的な上司を作るのである。

「天の神様」とは，何かを選ぶときに子供のときにやった遊びである (どちらにしようかな - Wikipedia，神様のいうとおり Index)。神様を使うことで，複数の選択肢から1つを決定することができるのだ。しかも，気に食わなければ「なのなのな」というオプションをつけることが許されている。

すなわち，「天の神様」を間に入れるということは，「すべてを自分でコントロールする」という意識をなくすということを意味する。「神様が言うのだから，仕方ない，やるしかないか」というように腹をくくることができるようになる。今になって言ってるけど，これって去年すでに気がついていたことなんだよなぁ (nlog(n): 人生が試練の連続である理由)。何たる遅さ。気がついてから実行に移すのに1年以上かかるとは。

自分の意識をこのように変えると，物事は進みやすいが，別の問題も発生してくる。しかし，それらの問題は，今まで発生してきた問題とは種類が違うので，新鮮である。

「やりたいこと」と「すべきこと」は人生の両輪をなすものなのかも知れない。バランスよく使うことで今までにない前進があることを期待して (nlog(n): 片足では遠くまで行けない)。仕事では「すべきこと」に「やりたいこと」を混ぜ込んでバランスをとり，仕事以外では「やりたいこと」に「すべきこと」を混ぜ込んでいくという意識を持てばいいのではないか。「すべきこと」の理由として神様を使うことに抵抗を感じるのであれば，気持ちをニュートラルにするという方法もある (nlog(n): やらなければというプレッシャーから逃れる方法)。

これから1年間は，天の神様のいうとおりに生きてみることにする。その先どうするかは，1年後にまた考える。

追記: 言葉としては，「やりたいこと」としては「やるべきこと」，「すべきこと」としては「したいこと」を対とするのが正しいですが，ここではあえて違えて使っています。

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