C:\$Recycle.Bin 内の隠しフォルダにアクセス許可を与えたところ,そのフォルダはごみ箱に変化した。実は他のユーザのごみ箱だったのだった。しかも,自ユーザのアクセス許可を一度与えると元には戻せないのだった。
先の記事で Easy Duplicate Finder を使ったところ,C:\$Recycle.Bin の隠しフォルダ内に大量の重複ファイルがあることが分かった。しかも,そのフォルダは「アクセス拒否」で中を見ることができないのだ。
環境は Windows Vista Business Edition Service Pack 2。ログオンしているユーザは Administrator 権限を持っている。
まず,通常は C:\$Recycle.Bin は見えないようになっている。「Recycle Bin」とは英語で「ごみ箱」のことである。これを表示させるには,まず「コントロールパネル」→「デスクトップのカスタマイズ」→「隠しファイルとフォルダの表示」の順でクリックする。「フォルダオプション」ウィンドウが表示されるので,「表示」タブの一番下にある「保護されたオペレーティングシステムファイルを表示しない(推奨)」のチェックを外し,「OK」する。「フォルダオプション」が「デスクトップのカスタマイズ」内にあるのは意味が分からないが,そのまま作業を進める。
C:\$Recycle.Bin 内には「ごみ箱」の他に,数字の並んだフォルダが見える。そのフォルダが問題のフォルダである。
ダブルクリックすると「アクセスが拒否されました。」と表示される。アクセス権がないためである。
そこで,アクセス権をつけてやることにした。プロパティウィンドウを開き,セキュリティタブを見ると,SYSTEM, Administrator, Administrators が登録されていた。これに現在ログオンしているユーザを追加してやる。「OK」ボタンをクリックすると…。
問題の数字の羅列フォルダは,「ごみ箱」に変わってしまった。そしてごみ箱が何と2個に!!
しまった。C:\$Recycle.Bin 内のフォルダは,このマシンに登録されているユーザ全員分のそれぞれのごみ箱だったのだ。そして,一旦自分のアクセス権をつけてしまったごみ箱は,元のユーザに戻せない。右クリックして表示されるプロパティウィンドウには「セキュリティタブがない」のである。
もう1つの数字羅列フォルダには,別のユーザのアクセス権がついていた。ここでひとつの疑問は,今アクセス権を変更したごみ箱フォルダである。この中に昨日削除した重複ファイルが大量にあったわけだが,このフォルダのユーザは SYSTEM または Administrator のはずである。しかし,SYSTEM ではログオンできないし,Administrator でもログオンしたことはない。ログオン画面に Administrator というユーザ名はないからだ。現ログオンユーザは Administrator 権限を持っているが,このユーザではそのフォルダにアクセスできなかったのは上記の通りである。したがって,そのごみ箱は誰も触れないのである。しかも重複ファイルは 2 GB もあったわけで,意味がわからないのであった。
納得のいかないことはあるが,ひとまず問題は解決とする。
ここでの教訓。C:\$Recycle.Bin 内のフォルダのアクセス権は変更してはいけない。そのフォルダは他のユーザのごみ箱である。
Posted by n at 2009-11-20 06:37 | Edit | Comments (2) | Trackback(0)
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まさにこのフォルダの正体を探していました
助かりました〜〜
それにしても、ウイルスバスターはこのフォルダを検索しようとして(?)ハングアップするので困ります;
同じ症状の人がもしいたら、こちらにたどり着きますように
ありがとうございました!
Posted by: 通りすがり at September 10, 2011 13:33通りすがり さん
Posted by: n at September 10, 2011 17:04この記事が役に立つことがあったとは。それは何よりです。