デジカメ画像を整理するのに,Windows XP では「デジカメ一発整理」を使って,年月日フォルダに自動振り分けをしていた。しかし,「デジカメ一発整理」は Windows Vista には対応していない。そこで同様の機能を持つソフトを探したところ,「Picmv」というソフトを見つけた。これはいい。
動作環境は Windows Vista Business SP2。
これまで,デジカメ画像を整理するのに「デジカメ一発整理」を使ってきたのだが (現在はバージョン2),残念なことに Windows Vista では動作しない。インストールしようとすると,インストーラは常駐して CPU 資源を常に 25% 食うにもかかわらず,応答は何もないのでそこから進めることができない。そこで同様の機能を持つソフトを探すことにした。「デジカメ一発整理」でやってきたフォルダをそのまま使い,今後も同じように振り分けしたい。
デジカメ画像のフォルダ自動振り分けソフトに欲しい機能は次の通り。
Picmv はフォルダ振り分け用のソフトで,フリー。柔軟な設定ができ,ここでの要求仕様をすべて満たしている。メモリカードの自動検出も可能で,「デジカメ一発整理」と全く同じ動作に設定することが可能。しかも「デジカメ一発整理」は,保存されている画像の数が多いと起動がどんどん遅くなるという欠点があるが,「Picmv」はこの問題がない。「デジカメ一発整理」はフォルダ振り分けができる画像管理ソフトであるのに対し,「Picmv」は画像管理はせずフォルダ振り分けに特化したソフトだからである。
振り分けるのディレクトリを yyyymmdd の形式の名前にするには,「出力先ディレクトリ命名法」として
ファイル名を変更しないなら「ファイル命名法」として
と指定する。
初期設定では,拡張子の設定が不足しているので,振り分け対象にならないファイルがあるので注意。処理されたファイル数が表示されるので,最初のうちは,対象フォルダ内のファイル数と,実際に処理されたファイル数が同じかどうかを確認するのがよい。
「オプション...」ボタンをクリックして,以下のように「ファイル拡張子」を追加する。普通は BMP, GIF, PNG などの形式は写真には使われないので,動画用の ASF, MPG を追加しておけばよいだろう。
振り分け対象のファイル拡張子ができるというのは,Desktop.ini や Picasa.ini などを対象外にできるという利点がある反面,登録していない (登録し忘れた) ファイルが振り分けされないという欠点にもなっている。「振り分け対象にしないファイルの拡張子」が指定できるといいのだが。そうすれば,振り分け忘れたまま元のファイルを削除してしまうという事故が防げる。
もう1つの注意は,出力先やオプションを設定した後,次回起動時にも有効にするために「設定保存」ボタンをクリックする必要があるということである。私は何度かクリックし忘れて,設定が元に戻ってしまった。
Picmv を見つけるまでに試した他のソフトについて,以下に覚書として残しておく。みなよくできているが,私の欲しい機能とは異なるため使用を見送ったソフトである。
「デジカメ画像Renamer 0.99f (デジカメファイルRenamerの詳細情報 : Vector ソフトを探す!)」は,振り分けできるフォルダのパターンが柔軟に指定できる。撮影した年,月,日,時,分,秒,カメラメーカ,カメラ名,画像サイズ,元のファイル名を元に,振り分けフォルダやファイル名を指定することが可能。
ただし,元のファイル名を変えない指定をしても,拡張子が大文字だと小文字に変換されてしまうのが難点。2回振り分けた場合は,同名のファイルとして処理されるため,同じ画像であっても IMG001(1).jpg のように括弧番号がつけられ2重に保存される。
「画像振り分けツール 1.0.9 (トップページ)」は,振り分けできるフォルダのパターンが限られているのが残念。yyyy /MM/dd, yyyy/MM, yyyy年,yyyy年/MM月/dd日/ などは設定可能だが yyyyMMdd はできない。
2 回振り分けた場合の動作は Windows に渡される。つまり,Windows でコピーしたときと同じ問い合わせダイアログが表示される。
「Picmv」は高機能で動作も軽快で,しかも起動も速い。Windows XP の「デジカメ一発整理」もこれに置き換えてしまおうかと思っている。
2010年8月7日追記:
フォルダの名前づけルールの見直しを行ないました (nlog(n): デジカメ写真フォルダの破綻しない名前づけ)。
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