先日,PHS と携帯電話の契約をしたのだが,店の宣伝文句と違うことがあって気分良く契約することができなかった。その話について振り返る。
携帯電話契約の際に検討すべきは,どの販売店で契約するかである。契約後の電話料金は決まってしまっているので,販売店がどこであろうと関係はない。しかし,契約時は販売店によって少しずつ違うことがあるのだ。例えば,次のようなものがある。
一番違うのは,取り扱っている本体の種類とその料金である。例えば「本体価格0円」の機種はショップによって違う。さらに「0円」となっていても,0円になる条件がいろいろついていたりしてよく確認しなければ見えてこないものもあるので注意が必要である。その条件には,「新規のみ,MNPは不可」や「22歳以下のみ」などがある。MNP というのは番号ポータビリティの略だそうで (番号ポータビリティ - Wikipedia),要するに契約電話会社を変えることである。
さて,先日 PHS と携帯電話の契約をしたのだが,特典の宣伝文句に偽りがあったということを連続で経験したので以下に紹介する。
PHS の機種変更をしたのはノジマ Telemax である。契約にかかった時間は,つまり説明から受け取りまでの時間は40分だった。
契約時の特典は店の前に大きく貼り出されていた。
先着48名様に2千円商品券プレゼント!!
このプレゼントについて聞いてみたのだが,「定員に達したので終わってしまいました。済みません,外してなくて」ということで特典はなし。宣伝文句の特典はなかったが,悪意は感じられなかった。そんなものかと思い帰宅した。
コジマでは au 携帯電話を新規契約した。私ではなくて妻がしたのだが。
販売店の決め手は特典である。
新規の方も全員に!! 当店にて au 新規ご契約の方に!! 5,000 コジマポイントプレゼント
購入した機種は SH004 である。契約時,説明を30分聞いた時点でこのポイントについて尋ねてみると,「SH004 と CA004 は対象外です」と言われた。つまり 5000 ポイントのプレゼントはないということである。このポイント目当てだったのに,貰えないならコジマにした意味がないではないか。契約した3月31日の時点で0円だったのは,S002, K002, T003, SH004, CA004, iida lotta だったのだが,この内の2機種がプレゼント対象外だったのである。しかし,それはどこにも示されていなかった。それどころか,上の写真を見れば分かるとおり,最上段の SH004 のところにも「5,000 ポイントプレゼント」と表示されていたのである。
これは酷いと思い,表示と違うことについて聞いてみたが「対象外になっています。それとも機種を変更されますか」と言ってきた。答えになっていない。こちらは表示と違う理由について聞いているのだ。話にならないが,店長は不在。こちらは最初に機種を決めてから店を決めたのだから,今さら店の都合に合わせて機種を考え直すというのはあり得ない。順序が逆だからだ。こんなことならビックカメラの2,000円キャッシュバックにしておけばよかった。しかし,これから行くには電車賃もかかるし時間もない。さらにはまた同じような説明を聞かなければならないと思うとうんざりしてきて,こちらの疲労がピークということもあり,そのまま我慢して契約することに。
契約にかかった時間は説明から受け取りまでで1時間45分だった。ずっと同じ「コ〜〜ジマ!!」の曲がかかっていて気がおかしくなりそうになりながら,店を後にしたのだった。
こんなときどうするか…。このことを書くかどうかについては非常に迷ったのだが,最近少しばかり自暴自棄になっていることもあり,えぇい,ままよ! (こんにちは赤ちゃん,私がままよ!) とばかりに書いてしまうことにした。自分はブラックになることもある。
こういう不当表示に出合ったときに悩むのが,こちらでどう出るかである。まず考えられるのは,きちんとした説明を求めることである。これは正しい道ではあるが,意図的に行っている店舗の場合,言ってみても利は少ない。もう1つの道は,腹黒になって,サービス品などを要求することである。蛇の道はジャ的な渡り方である。
今回,コジマでは,腹黒スタンスを捨て腹白でいってみたのだが,店員がピンとこなくて (あるいはピンとこない振りをされて) そのまま終了。こちらには何もプラスはなかった。腹黒でいけば非売品の景品くらいはゲットできたかもしれないが。
ノジマの「先着定員いっぱい」については感じなかったが,コジマの「その機種対象外」には意図的な悪意を感じた。そう思ってみると,もしかするとノジマも終わったプレゼントの広告をずっと続けているのではないかと疑ってみたくもなってくる。
携帯電話会社が「0円だけど0円じゃない」みたいな広告を打っているのは問題があるのではないかと思っていたのだが,携帯電話販売店も「プレゼントだけどプレゼントしない」になっていて,業界全体がどこかおかしくなっているような気がした。というよりも,ウソ広告は商売として間違っている。
モノを買ったりするのは,普通は気分がよいもののはずである。ストレス発散に買い物をする人もいるくらいだ。しかし,今回はとても気分が悪かった。なぜ金を払うのに気分を害さねばならないのか後味が異様に悪かった。
Posted by n at 2010-04-24 16:38 | Edit | Comments (2) | Trackback(0)
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いつも思うけど、こういうおまけについて表記が云々という声が多いけどあくまで、おまけであることを忘れてあたかもおまけも商品の一部と思ってしまってる人が多すぎですね。
Posted by: 販売店店員 at January 06, 2012 10:21しかもコジマさんが悪いみたいな書き方してますが、その業界は携帯コーナーにいるキャリアと契約している派遣会社の取締役みたいな企業が打ち出しているので、あなたが知ることのない社名のところがやっていることですね。
あなたに被害を加えた会社は名も知らぬところですが、あにたが危害を加えてる相手に小島がいることも理解しましょう。
商品を検索していて上の方に出てきたので読んで見ましたが、買い物には知恵を使ってという感じに書き込んでる割には、まったくわかっていない人だったので、新年から大爆笑させてもらいました。
販売店店員 さん
Posted by: n at January 07, 2012 00:31契約者から見れば,おまけも商品の一部ですよ。だからこそ,販売店は魅力的なおまけをつけて契約者を獲得しようとするし,契約者はおまけで販売店を選ぶのです。それは販売店と契約者の共通理解だと思うのですが,違いますか?
そして,契約者からは見えているもの (この場合はコジマという販売店) がすべてです。裏の事情がどうであるかは知ったこっちゃありません。私が知るところのない社名の会社をどうやって批判せよというのですか?
「携帯コーナーにいるキャリアと契約している派遣会社の取締役みたいな企業」がやっているなら,コジマはその企業の言っていることを正確に契約者に伝えるべきですし,契約者からのクレームを戻すなどの企業努力をすべきでしょう。それをやらなければコジマという企業のイメージは低下するだけです。
ウソをつかれては,買い物の知恵もあったものではないのです。
本当に販売店員さんだとすると的外れなところが残念ですが,興味深いコメントでした。