アグレッシブでありながらも哀愁を帯びた曲調。しかし,その陰鬱な気持ちを敢えて表に出すことを避け,お茶を濁すかのように去っていく人間心理を描いた作品。
手もとにあった茶菓子の「冬づくし」という名前に着想を得て作られた曲。名前だけで,中身の味については全く関係がなく,記憶にも残っていないのが残念ではある。もしかすると,あったのは空き箱だけだったという可能性もある。所詮そんなものである。
作詞と歌はともに 競馬>投資信託 氏によるもので,バイオリンは nlog(n) による演奏。曲全体の雰囲気が哀愁を帯びているのは,曲を作った季節が晩秋から冬にかけてだったからかも知れない。
全体的に引き締まった出来になったため,「最後にはこれをブチ壊すような展開にするのが望ましい」と2人の見解の一致をみたため,曲の最後は「締めくくらないのが締めくくり」という締めくくりとなっている。目前に広がるどんよりとした空気という重圧に耐えられなくなって発射した,いわゆる「イタチの最後っ屁」である。
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