3歳半ともなると,文法的には日本語を完璧に習得していると言っていいレベルに達している。私の英語力よりも娘の日本語力の方が断然高いことに驚かされる。
我が家の次女は現在3歳半。長女の3歳の時点での言語の習得について以前書いたので (nlog(n): 3歳児が文法を学んでいる),次女についても書いておこうと思う。
3歳半にもなると,表現で困ることはほとんどなくなっている。文法的には日本語を完璧に習得しているのではなかろうかと思える。例えば,先日は次のようなことを言っていた。
おばあちゃんも来ればよかったのにね。
普通の会話ではさらりと流してしまう表現だが,よくよく考えてみると難しい文法を使っていることに気がつく。「実際と異なることを過去で」表現しているということである。英語ならば「助動詞 + have + 過去分詞」(助動詞 have 過去分詞 のまとめ - RAVCO) あるいは「過去完了」である。あまり自信がないが,英語なら例えば次のような表現になるはずである。
My grandmother should also have come with us.
I wish my grandmother had come with us.
現在の私の英語力だと,ああでもないこうでもないと考えてから無理矢理ひねり出すといった感じだが,それをいとも簡単にスラリと言ってのけるとは,さすが日本語ネイティブである。「日本語ネイティブ」というのは「ネイティブ」が英語でチグハグだからよくないとすれば,これならどうだろうか。
「よっ,日本語母国語話者」
む,ピンとこないか。
それは別にして,長女よりも次女の方が言葉の上達が早い。これはどこの兄弟姉妹でも言えることのようで,「同じか少し上のレベルの人間がそばにいる」というのがキーポイントのように思われる。学校に行くのがいいのは,そのためかも知れない。同年代を集めると,ひとりで勉強するよりも学習を効率的に行えるということなのだろう。
Posted by n at 2010-11-28 23:32 | Edit | Comments (0) | Trackback(0)
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