ブログには,他人との関係において自分が「くどいジジイ」になってしまうことの防止になる。他人に同じことを何度も言わなくなるというのは,他人も自分も幸せになる。ブログを書くと,ブログ以外のところで幸せが訪れるのである。
ちょうど2年前の今日,ブログを書くことで心の平安を取り戻すことができるというようなことを書いた (nlog(n): ガス抜きとしてのブログ)。ブログを書くと,他にもいいことがある。
年を重ねてくると,新しいことは何一つ覚えられないのに,古いことは繰り返し頭の中を駆け巡るようになる。何度も思い出すので,ついつい口に出してしまうことになる。すると,他人に「また同じことを言ってる」と思われたり,自分でも「あれ? つい最近同じことをどこかで言ったっけな?」と思う,ということになる。年をとるとこれが極端に増えるのである。
そこでブログの出番である。他人につい繰り返して言ってしまうことを,ブログに書いてしまえばこの問題が解決するのである。繰り返し言ってしまうことというのは,自分にとっての衝撃体験であることが多い。普通はそれを笑い話として他人に話すが,ストレスがたまっていたりするとお説教になってしまうこともある。どちらも話す本人にとっては発散になるが,聞いている方はたまらない。「その話,面白いですけど,この間も聞きました…」と言えるくらい打ち解けている仲ならいいが,気を悪くされそうなのでなかなか言えなかったりする。「うわっ,私の年収低っ」ではなかった,「うわっ,またお説教かよ! しかもまた同じ!」というのもつらいものである。
話はそれるが,年収が低くて「うわっ」と驚いているひとは,口臭がひどくて驚いている人と同一人物である (うわっ…私の年収、低すぎ…?―Thread Good Job)。
一度ブログに書いてしまうと,言い切ってしまったという爽快感からか,いつでも読み返せるという安心感からか,これで世界中の人たちが読んでくれるぞという期待感からか,繰り返して他人に言ってしまう回数が激減するのである。これは自分にとっても他人にとっても幸せなことではないだろうか。っていうか,幸せなんだぜ。
中高年のブログ (5年前の調査 50代、60代、それ以上の世代の方のブログを探しています。 その.. - 人力検索はてな) というのは,ちらっと目を通してみたものの,基本的に読めんwwww (笑)。生理的に受け付けないのばかりだったり。
ブログというのは自己満足が基本で,中高年になると視点が固まってくるためか,趣味が合わないと本当に読めない。読む気が起こらない。政治問題を扱っているのが多いが,読む気にならない。宗教,戦争体験もキビシイ。
日常が語られているのがいい。いくつかピックアップ。
ブログなんてのは自己満足でいいのである。自分が自分のブログの一番の読者だっていいのだ。残念ながら,炎上でもしない限り普通は読者が多くなることはないので,世間でいうほどの「情報発信」などにはならない。しかし「情報発信している感」を自分で感じることは大切で,その気分はブログ以外の場所で役に立つ。「発信済み」の情報は繰り返えさなくなるので,「くどいジジイ」にならなくて済むのである。
そういえば,「くどいババア」は極端に少ない気がするな。
Posted by n at 2011-07-08 23:53 | Edit | Comments (0) | Trackback(0)
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