nlog(n): 地上波デジタル受信用アンテナ設置

Tue July 05, 2011

地上波デジタル受信用アンテナ設置

地デジのアンテナを屋根に設置した。古い VHS アンテナを撤去するのが大変。屋根の上での作業はなかなかの恐怖だったり。

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2011年7月24日正午でアナログの地上波放送が終わってしまうというので (完全移行へのカウントダウン始まる！　7月24日正午で地上アナログ放送終了| nikkei BPnet 〈日経BPネット〉)，地上波デジタルを受信できるアンテナを設置することにした。

設置したのは都内にある実家である。もともと難視聴地域指定されており，その昔，ある日どこかの人たちが訪ねてきて「テレビの映りが悪いということなので，アンテナを引っ張ってきますね」と言って，どこからかアンテナ線を家の軒下まで引いてきてつないでくれたという話である。しかし，そのどこぞの人か分からない親切な人は，アナログ放送停止が間近に迫っても今度は何とも言ってきてくれないらしく，連絡先も分からないとのことだった。仕方ないので，独自でアンテナを立てることにした。アナログ難視聴地域でも，地デジなら視聴可能になる可能性が高いらしい。アナログ受信障害対策を行ったところにデジタルの受信障害対策はしないことが明言されている地域もある (直接受信、ケーブルテレビなど受信アンテナの確認＞地上デジタル放送受信チェックマニュアル)。時間もないし，ダメでもともとということで (そんなことでいいのか?)。

部品と機器

用意したのは次の機器である。すべて Amazon.co.jp で購入。

アンテナの好みについては「宗派」があるらしく，Amazon では「八木」が高評価で，kakaku.com では「DX アンテナ」のポイントが高い。難視聴地域のため，ある程度は高性能のアンテナにしたいが，値段が高すぎるのも困る。コストパホーマンスの良さそうな物を選んだ。型番は U-HW25。20素子なので「20」を含む型番にすればいいのにとか思ったね。「25」とかワケワカメ。

ケーブルについては，直径が「5C」というものがよさそうなので (ボクにもわかる地上デジタル - 地デジ設計編 - 同軸ケーブル(アンテナケーブル))，型番に「5C」が含まれているものを選択。アンテナとケーブルは直付だが，家の引き込み口はコネクタになっていたのでケーブルに直径を合わせて「5C用の防水接栓」を選択した。

アンテナの向きの調整用に「家庭用受信機器 BS/UHFチェッカー」なるものを購入。価格は4000円となっていて，ちと高いが，なければ調整が難しいし，電波塔が東京タワーからスカイツリーに変更になったときにもう一度使うことになるだろうと予想して，エイッと思い切って購入した。

組立

八木アンテナ U-HW25

アンテナの第一印象は「でかっ!」である。全長 1.5 m もあったのだ (幅370×奥行き1552×高さ567mm)。通販だと大きさをよく見ないで買ってしまう。屋根の上に取り付けるので，大きくても構わない。重さについては，大きさの割には軽いという印象 (約1100g)。

ケーブルはアンテナに直付する。説明書通りにやればよい。「ポン付け」という表現をする人もいるようだが，専門的すぎてよく分からん。

設置

屋根の上での作業がとにかく大変だった。何が大変だったかというと，古い VHS アンテナの撤去である。八木 U-HW25 は，ポールの真ん中らへんにも取り付けることができる仕様になっているのだが，使わない VHS がずっと残っているのも目障りだし，難視聴地域であることを考えれば，アンテナは高い位置にあった方がいいに決まっている。なんとしても古いアンテナは取り外したい。

しかし，VHS アンテナは設置からおそらく20年程度経過していると思われる古さであり，雨ざらしなのでネジがサビサビ。スクリュードライバーを当ててみるとネジ山はすべて簡単にナメることになって (削れて) しまった。こんな時には「小ねじバイス」が役に立つのだが，最低限の工具しか用意していかなかったため，外すことができなかった。そこで，思い切ってアンテナをポールごと外して，屋根から下ろし，足でアンテナを踏み踏みしてネジリ取った (何という乱暴な)。

取り外した古い VHS アンテナ

上の写真が，踏まれてねじり取られた VHS アンテナの無残な姿である。

屋根に取り付けた地上波デジタル受信用アンテナ

屋根の上はスリル満点。落ちたとき，そのまま死ねればいいが，苦しんで生き続けるのは嫌だと思いながら作業を進めた。そして何とかかんとか地デジアンテナ取り付け完了。その後，チェッカーで電波が最強になる方向にアンテナの向きを調整した。

まとめ

最終的にテレビの映りをチェックすると，TBS だけにブロックノイズが出ることがわかった。アンテナの向きが悪いのかも知れない。昼間にやったので，チェッカーの LED の微妙な点灯具合が認識できなかったということもある。また後日再調整の予定。最悪は，ブースタをつけるか，アンテナを買いなおすか (!!) ということもある。

NHK が「地デジ対応されましたか?」と言ってきたのは，アンテナ取付からわずか2日後だった。NHK の調査員は仕事し過ぎである。地上波であればアナログでもデジタルでも受信料は変わらない。NHK のチェックは，アナログ停波後も受信料をそのまま徴収できるかどうかの確認だったのだと思われる。