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misc 下痢になったら薬は経口補水液で

先週の水曜日から体調を崩し,ようやく復活した。教訓としては「下痢になったら薬は経口補水液で飲もう」である。ここでいう「薬」は抗生物質や整腸剤である。下痢止めについては,効き過ぎると便秘になるので飲むタイミングを事前によく考えておく必要がある。

■ ■ ■

予兆

先週の水曜日7月20日,午後になって悪寒がし始めた。「これはイカン,風邪の前兆だ」気温は高くて暑いのに,冷や汗も出てきてしまうという状態。何とか仕事を済ませて帰宅した。

前回ダウンしたのは昨年2010年12月だから (nlog(n): 風邪とウイルス性胃腸炎のダブルパンチはキツかった),半年ぶりの体調不良である。定期的に体調が悪くなるのは致し方ない。今回も前回と同じ,風邪とウイルス性胃腸炎。メインは下痢で腸炎だが,薬の吸収が弱いというので胃も弱っていたに違いない。家族内で具合が悪いのはひとりだけ。子どもはピンピンしていた。今回のウイルスは感染力が弱いようだった。

経過

以下では1日ごとの経過を見ていくことにする。最初の頃はまるで薬が効かないのが「糠に腕押し (間違い)」状態であった。ここまで細かく公開する必要性はまったくないと思うのだが,もしかすると役に立つこともあるかも知れないと思いながら。

1日目,7月21日(木)。休暇をとって病院へ。昨晩の体温 37.0 ℃,食欲不振,下痢気味という体調を申告。喉の奥に炎症があるとのことで,薬を処方された。フロモックス (抗生物質),ムコダイン (粘膜正常化剤),ビオスリー (整腸剤)。下痢であっても,悪いものは早く全部出してしまった方が回復が早いとのこと。その後,夜から下痢が始まった。寝ているとお腹がゴロゴロと鳴り,トイレに駆け込むと,水状態の下痢が「シャー」。「ゴロゴロ…シャー」「ゴロゴロ…シャー」「ゴロゴロ…にゃーん」?? の繰り返しが夜中に8回も。寝た気がしない。このままではお尻がもたない。拭きすぎてヒリヒリ。食事はほとんどできず。お湯に梅干しを溶いて飲む。

2日目,7月22日(金)。休暇をとって病院へ。昨日の来院時とは状況が変わり,下痢が止まらない旨を申告。触診によって腸炎を起こしているとの診断結果。できれば今日明日は仕事に出ないほうがよいとのこと。感染性のものだった場合を考えての助言である。ただ,今は腸炎が流行しているという話はないとのこと。体力が落ちているので栄養剤を点滴 (ヴィーン3G)。ラックビー (違う整腸剤),フェロベリン (止瀉薬 (要するに下痢止め)) が処方される。しかし,その晩も「ゴロゴロ…シャー」は止まらなかった。「シャー」の状態は,ほぼ水状態であり,粘度も低い。昨日とは変わってサラサラしているので,「お尻ヒリヒリの危機状態」は免れる。食事は少しのおかゆと梅干し。

3日目,7月23日(土)。休暇をとって病院へ。状況が変わらないことを申告する。触診で腸炎が治まっていないことを確認される。点滴はホスミシンS。抗生物質を変えてみる (クラビット)。血液検査をする。結果は月曜日に出るので電話するようにとのこと。

4日目,7月24日(日)。病院は休診。まだ「ゴロゴロ」鳴っている。家族が食事をしているのを見ると美味しそうだとは思うが,食べる気にならない。昼食時,パンの耳の焦げたところをかじって,香ばしくて美味しいと思ったが一口で終了。午後に経口補水液を飲む。それまでは「お湯を飲むとすぐにトイレ」だったのが,それがなく,落ち着いている。

5日目,7月25日(月)。仕事を早退して病院へ。血液検査の結果は悪くない。白血球数も高くなっていないとのこと。脱水症状にはなっていない。炎症反応も出ていない。もうすぐ治まるのではないか。栄養剤を点滴 (ヴィーン3G)。薬を経口補水液で飲む。急に効き始めた感じ。食欲が出てきて,夕食は通常の半分くらい食べられるようになる。フェロベリンは,弱い下痢止めだが,それでも効き過ぎ。お腹はまだゴロゴロ鳴っているのに,糞詰まりの感じになる。

6日目,7月26日(火)。完全復活,でもないけれど,復調した。

まとめ

今回のポイントは「経口補水液」である。経口補水液を飲む以前は,薬が効く前に全部流れてしまっていたと考えられる。経口補水液で薬を飲むと,薬効成分が吸収されやすくなる。抗生物質や整腸剤は吸収された方がいい。難しいのは下痢止めである。今回のようなウイルス性の腸炎の場合,下痢止めが効き過ぎると,ウイルスを対外に排出するのが遅れてしまうということになる。そうなると結果的に治るのに時間がかかってしまうのだ。悪いものはできるだけ早く出してしまった方がよい。飲んで効きすぎれば便秘になる。下痢止めは飲むタイミングをよく考える必要がある。

経口補水液

今回使った経口補水液は,市販されている大塚製薬の OS-1 である (OS-1)。味は「うすいポカリ」。ポカリスエットを薄めた味である。500 ml ペットボトルで200円と,値段がかなりはる。経口補水液は自分で作ることもできるので,緊急時でなければ作るのが経済的である (経口補水液の作り方)。

  1. 水1リットル
  2. 砂糖 40 g (大さじ4杯 + 1/2杯)
  3. 塩 3 g (小さじ 1/2杯)
  4. 果汁少々 (レモンかグレープフルーツにすると飲みやすくなり,カリウム摂取もできる)

経口補水液に関する概要は 経口補水塩 - Wikipedia,ちょー詳しくは 経口補水塩 に解説がある。

B002RPFXQW

経口補水液 OS-1 500ml

5つ星のうち4.2

大塚製薬工場

Posted by n at 2011-07-27 22:22 | Edit | Comments (0) | Trackback(0)
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