Canon PIXUS 560i が印刷できなくなってしまった。壊れる前に,メンテナンスモードからプリンタ情報を出力したことがあったので残しておくことにする。
だましだまし使っていた Canon PIXUS 560i が (nlog(n): PIXUS 560i が目詰まり),ついに印刷できなくなってしまった。Linux サーバに CUPS を導入して USB ポートから出力していた (nlog(n): CUPS でプリンタ共有環境を作る)。詰め替えインクも色々試した思い出のプリンタである (nlog(n): プリンタの詰め替えインク - ゼネラル社製の場合,nlog(n): プリンタの詰め替えインク - アーベル社製の場合)。
障害の症状としては,電源ボタンを押して電源を投入すると
というもので,緑色のランプが常時点灯した状態になるという正常な状態にならないようになってしまった。電源ランプの点灯と点滅の状態から,直る見込みはなさそうだという判断に至った (キヤノン:Q&A検索|【インクジェットプリンター】電源ランプ表示一覧(PIXUS 560i))。
CUPS の状態表示は以下のようになっていて,プリンタが接続されていないように見えている。
プリンタの状態: 停止中, ジョブ受付.
"Unable to open USB device "usb://Canon/560i": No such device"
デバイス URI: usb://Canon/560i
キヤノン製のプリンタには,「メンテナンスモード」に入るための隠しコマンドがある…ということが知られている。PIXUS 560i のメンテナンスモードへの入り方と内部情報のクリアの仕方は (Canon PIXUS 560iのメンテナンスモードの入り方とリセットの方法 デジモノ好き/ウェブリブログ),PIXUS MP600 のメンテナンスモードの入り方 (MP600でサービスモード(メンテナンスモード)を利用する - Canon PIXUS Mania【キヤノン・ピクサス・マニア】) と同じである。
メンテナンスモードに入るのが何故嬉しいかというと,印刷したトータルの枚数などの情報が得られるからである。
メンテナンスモードへの入り方は上述のリンク先の通りである。電源が切れた状態から次の操作を行う。
内部情報の出力形式は2種類ある (MP600でサービスモード(メンテナンスモード)を利用する - Canon PIXUS Mania【キヤノン・ピクサス・マニア】)。いずれもメンテナンスモードから行う。
1つ目は,黒インクの内部情報とカラーパターンを印刷するもの。
上のような出力が得られる。
もう1つの形式は,黒インクによる詳細な内部情報である。
上のような出力が得られる。
などとなっており,PAGE(ALL=03931) は恐らくトータルの印刷枚数は 3931 ページであることを示しているのだろう。もちろん,このメンテナンスモードでの情報印刷も1ページ分がカウントされる。これを印刷したのは,多分 2011/03/20 だったのではないかと思う。プリンタの購入は 2008 年なので,ST=2003/11/01 の日付が何を示しているのかは不明である。
「だましだまし使っていた」というのは,プリンタヘッドが目詰まりを起こしてしまい,カラーインクが一部出なくなってしまっていたからである。テストパターンは以下のようになっていた。
明らかに出ていないパターンがある。
通常の印刷ではシマシマになってしまっていたが,「きれい」モードに設定して印刷すれば,時間はかかるがシマシマにならずに印刷できていたのである。
PIXUS 560i は4色染料インクという設計で,キヤノンがまだ「本体を格安にしてインク代で元を取る」商法に移行する前のモデルだった。最近のモデルはあまり評判がよくないようなので,長年キヤノン製プリンタを愛用してきたがついにエプソン製品を購入してしまった (nlog(n): インクジェットプリンタ EPSON EP-302 購入)。エプソン製品には,上のようなメンテナンスモードはなさそう。メンテナンスモードはマニア心をくすぐるものなので,キヤノンには是非またよい製品を作ってもらいたいものである。
Posted by n at 2012-12-27 20:42 | Edit | Comments (0) | Trackback(0)
Master Archive Index
Total Entry Count: 1957