年末に洗濯機の分解清掃をやった。そして今回がこの洗濯機での最終回となった。
我が家の洗濯機,東芝の全自動洗濯機(家庭用) AW-C50G を購入したのは1999年で,カビがどうしようもなく気になり始めたのが 2004年。5年間は大丈夫だったことになる。その後の2年間はカビ取り洗剤でしのいでいたが,抜本的な対策はできないままだった。そして分解清掃できそうなことを知ってついにやったのが 2007年 だった。その後,2008年,2009年,2010年と毎年やって,2011年はやらなかった。そして2012年の今シーズンを迎えた。
「今シーズンは絶対にやらなければならない」と,そう思わせたのは,洗濯物がだんだん黒ずんで来てしまったからである。タオルなどは黒いカビが中の繊維にまで浸透してきてしまったのである。
昨シーズンにやらなかったせいか,分解に必要な工具である T型ボックスレンチ(10 mm) とギアプーラー(75 mm) が見つからない。1か月くらい探したがどうしても見つからないので,「こういうのって買った直後にひょっこり出てきたりするんだよね〜」と思いながら,再度購入することに。近所のホームセンター (スーパービバホーム) で1480円。前回購入したときは1280だったので,200円値上がりしていた。
今回購入したのは,ギアプーラーとメガネレンチである。メガネレンチは100円ショップで。レンチとしては,できればメガネレンチではなく,ボックスレンチかスパナの方がよい。古い洗濯機の場合,ネジ山が腐食して弱っているので,メガネレンチでは山をナメてしまう可能性があるからだ。
ギアプーラー購入時の注意点としては「ちゃんとネジがついているかを確認する」ことである。実は,今回,購入時には気づかなかったが,上の写真の矢印で分かるように,ナットがついていないものだった。そして写真を撮ったときにも,まだ気づいていなかったのである。使う段になって始めて「あれ?」ということになり,ホームセンターに戻って事情説明しなければならないハメになったのである。
上の写真は,洗濯槽をギアプーラーで掴んだところである。この状態で,中央のネジをモンキーレンチでゆっくり回していけば,張り付いている底の部分がボコっと取れる。
清掃前と後の比較としては,別々に写真に撮るのは撮り忘れもあるので「半分だけ洗ってみる」ということにした。
パルセータを外した,パルセータの下側の面。
洗濯槽の外側の槽。
洗濯槽の外側。
洗濯槽の底面。
黒いカビは水を当てるだけでも,スルスルと落ちていき,とても気持ちがよい。しかし,何年かやっていると,前年に比べて汚れ落ちが悪くなっていっているように思える。私は洗うときに亀の子たわしを使っているのだが,多分これが原因ではないかと思っている。硬いもので洗うと表面に細かいキズがつき,そのキズについた汚れは,ツルツルのところについた汚れより落ちにくくなる。ガラスのコップに炭酸の泡がつきやすくなるのと同じである。
できれば柔らかい布など,表面を傷つけないもので洗ったほうがよい。ついついタワシを使ってしまうのだが…。
「やろうと思えばできるだろうけど,そこまでやらなくてもいいかな」という境界がある。
洗濯槽の底面は外すことができそうだ。しかし,底面を取り付けているビスは長年の使用によって腐食が進み,折れてしまうか,いったん外すと二度と取り付けられなくなる可能性がある。しかも,外して洗っても「すごくカビが取れて嬉しい」のようなご利益はなさそうである。このような理由から底面の金属板は外したことがない。
最後にすべてを元に戻して終了となる。そして動作確認。モーター始動 OK。
しかし,その後いつものように洗濯機を使おうとして,正常に動作していないことが判明した。洗濯機の分解清掃は,カビへの抜本的な対策として有効だが,10年ものの古い洗濯機では「トドメを刺してしまう」というリスクがあることを強く申し上げておく。詳細は次回 (泣)。
2012年1月7日追記:
トドメについて書きました (nlog(n): 洗濯機がなんと単機能の脱水機に変身)。
2013年1月9日追記:
購入しました (nlog(n): 洗濯機 AW-70DL 購入そして据付説明書はどこへ)。
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