消費税の 5% から 8% への引き上げにともない,JR や私鉄各社では1円刻みの「IC運賃」が導入されることになった。ICカードの「残額0円達成」はもう期待できなそうだ。
消費税が2014年4月1日から 8% になる。今まで 5% だったから,3% の値上である。そのため,いろいろなものが値上げされる。かつて,1989年にはじめて消費税 3% が導入されたとき (消費税 - Wikipedia),細かい値上げがされたのが切手で,はがき40円→41円,封書60円→62円,その後 5% になったとき,中途半端さは解消されたが大幅値上げとなったのである。今回の消費税値上げでは,かつてのように小刻みに,はがき50円→52円,封書80円→82円となる (2014年4月1日(火)から郵便料金が変わります。 - 日本郵便)。2015年10月の 10% では,ガッツリ上げてくることが予想される。
さて,今回の消費税 8% では,電車運賃が細かく刻んでくるということになった。1円玉は自動販売機では扱いにくいので,1円単位になるのはICカード払いの場合だけになる。それだけICカードの乗車券が普及したということなのだろう。9年前には私は IC カードを持っていなかった (nlog(n): キップで出られない Suica 専用出口)。今ではきっぷを買うことの方が稀になった。
自動販売機で販売される切符は10円単位になるので,IC運賃の方が一般的には安くなる。ただし,JR の新ルールでは,子供料金に関しては逆転する場合があるという。
<小児運賃の場合>
小児運賃は、基本的に大人運賃の半額が適用されます。新しく導入される2種類の運賃では、端数を切り捨てる単位が異なるため、大人運賃で切符の運賃よりIC運賃が安い区間でも、小児運賃ではIC運賃の方が高くなる場合があるとのことです。
例えば大人運賃のIC運賃は185円、切符の運賃は190円の区間の場合、半額は「92.5円」です。新ルールではIC運賃の1円未満と切符の運賃の10円未満は切り捨てられるため、小児運賃のIC運賃は92円、切符の運賃は90円になります。
増税でJR東日本の運賃はどう変わる? 「IC運賃」登場、Suicaは500円のチャージも可能に - はてなブックマークニュース
私鉄のルールが JR に準ずるものになるのかは不明である。
さて,個人的には,IC運賃の開始前に PASMO の残額 0 円がまたしても達成された。「残額0円」は,単に興味本位で目指したものだったが (nlog(n): PASMO の残額を0円に),残額の返金を求める場合には役に立つのだということをコメントで教えてもらった。0円にしておくとデポジット返金の手数料がかからないというのだ。
しかし,「残額0円」は10円単位だから何とか達成されたのであり,これから1円単位になってしまうと達成は夢のまた夢ということになる。単純計算で確率は 1/10 になってしまうからだ。
値上げに向けて準備は着々と進んでいた。JR の運賃表は,4月1日からのものにすでに掛け替えられて「調整中」の注意書きがされ,3月中の料金は小さいサイズに縮小されていた。
回数券は3か月有効だから,6月末までの分は3月31日までに買っておいた方がお得である。
2014年4月1日追記:
回数券をまとめて購入しました (nlog(n): 回数券をまとめ買い)。
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