GTD 用のオンラインサービス Doit.im を使ってみた。Google カレンダーの予定が表示されるのはいいが,完了マークをつけると削除されてしまうのが難点。
Doit.im は,Getting Things Done (GTD) のためのオンラインサービスである。開発元は中国にあるようだ。
アプリケーションとしては,Android, iPhone, Web (Firefox, Safari, Chrome), Mac OS X, Windows 7 に対応するものが公開されている。ただし,Mac, Windows 用は有料版のみになる。
登録してから1か月は有料版での試用が可能なので,iPhone 用アプリ Doit.im 4.0.3 と Windows 7 用アプリ 4.0.37 をインストールして使ってみることにした。
GTD を実現するための,次のアクション,プロジェクト,コンテキスト,目標などが用意されている。Doit.im にアカウント登録して Google カレンダーと連携させると,Google カレンダーに Doit.im というカレンダーが新設される。
Doit.im は Google カレンダーと連携して使用するサービスになる。アプリケーションで登録したスケジュールは,Doit.im カレンダーに登録される。Google の他のカレンダーをアプリケーションに表示させることもできる。したがって,Google カレンダーでスケジュール管理をしている人には嬉しいアプリケーションである。Google カレンダーにスケジュールを書いて,それを次のアクションとして Doit.im で処理していくのは快適である。
ただし,欠点もある。Doit.im で「完了」のチェックを入れると,そのタスクはリストから消える。これはいい。しかし問題は,同時に Google カレンダーからも削除されてしまうことである。私は履歴も残していきたいので削除されてしまうのはとても困る。しばらくはこれを知らずに使っていたので,気がついてから完了した項目をスケジュールに復活させるのは大変だった。完了した項目は,時間の情報が消えてしまうことも,復元を困難にする一因だった。
毎日の動作サイクルとしては,Windows PC を起動すると Doit.im アプリが自動起動し,今日のスケジュールを聞いてくる。「今日のブランを作る時間です」となっていて,「プラン」でないのはご愛嬌。今日やるタスクを書き入れて,その予想処理時間を入力していく。プラン作成が終わったら,タスクの処理に入っていくという手順になる。
日本語 Windows OS を自動認識するようで,表示は日本語になる。言語は英語や簡体中文にもできるが,コンテキストの「家」「事務所」などは日本語のまま変化なく,中途半端である。
せっかく日本語表示ができるように作ってあるのに,肝心の日本語が自然でないものがあったり,間違っていたりする (意味は分かる)。よく目につくものだし,日本人スタッフが1人いればいいだけなので,改善した方がいいのではないかと思う。例えば以下の様なものがある。
「あなたのProアカウントがもう期限切れです。Pro版を利用するため、再購入しますか。」
「新たかなバージョンをリリースしました。アップグレードしますか。」
1か月経つと有料版でないかぎり同期はされなくなる。Windows アプリケーションの完成度が今ひとつなので,無料版でも1日に1回は同期するなどしてユーザを手放さないようにした方がいいのではないかと思う。Google カレンダーでスケジュール管理をしている人にはとてもよい作りになっているので,完了後もスケジュールを消さないようになっているといい。消されてしまう今の仕様では使う気にならん。あとは日本語対応ガンバレ。
2014年11月11日追記:
Doit.im のサイトをチェックしたところ,「Preferences」→「Account Info」に「Delete the event that appears on Google Cal but has been marked as "Completed" in Doit.im.」というチェック項目ができていました。チェックを外せば,タスク完了時でもカレンダーイベントの削除はされないようになると思われます。「Preferences」→「Account Info」には,「Delete my account」という項目があるので,アカウントを削除することができます。
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