年末に蒲鉾は値上がりする。製品自体が違うものになる。材料には卵白が入ってしまうのがアレルギー家庭としては問題。
年末になると蒲鉾{かまぼこ}が値上がりする。蒲鉾は正月料理に欠かせない食材だからだ。しかしそもそもどうして蒲鉾が正月料理の定番になるのかは疑問である。もともとは白身魚が高級魚だったことから蒲鉾もご馳走とされたとのこと (蒲鉾 - Wikipedia)。しかし,現在においては,ご馳走というよりも,多くの蒲鉾の材料に使われるスケトウダラの身は,タラコを取った後の残りカスという点で安価な材料であり,しかも食材を無駄にしないための工夫であるという一石二鳥の理由くらいしか存在価値がない (言い過ぎか)。正月料理としては,紅白の色がおめでたいからだけくらいなものである。
年末の蒲鉾が高いのは,時期的なものというより,使っている材料が違うというのが理由であるようだ。普段よりも高級な材料を使って作っているということである。
材料が高級なだけならいいが,問題が2つある。ひとつはすべての製品に卵白が入ることである。どういうわけか分からないが,魚にニワトリの卵を合わせるのが主流になっている。近所のスーパーマーケットであるヤオコー,セイムス,イトーヨーカドーなどをチェックしたが,すべての製品に卵白が使用されていた。これは鶏卵アレルギーのある我が家にとっては致命的なのである。チェックしたメーカーは,紀文,なだ万,丸う田代,伏見蒲鉾,村田屋,小田原鈴廣,籠清である。
もう一つの問題は,この時期は普段の蒲鉾が売られなくなってしまうことである。「夕月かまぼこ」は卵白が使用されていないありがたい商品なのだが,この時期は売り場から消えてしまうのだ。だから,売り場に正月蒲鉾が並ぶ前に入手しなければならない。タイミングとしてはクリスマス直後くらいである。そしてクリスマスよりも前というのはダメなのである。なぜなら,賞味期限の問題があるからだ。蒲鉾の賞味期限は普通1週間なので,元日に食べるならクリスマスの日に買うしかないからなのである。
残念ながらクリスマスの日には夕月かまぼこは売り切れていた。来年のおせち料理は蒲鉾なしになる予定である。
Posted by n at 2014-12-28 23:50 | Edit | Comments (0) | Trackback(0)
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