印刷用表示へ切り替え 通常表示へ切り替え 更新履歴を表示 更新履歴を隠す
HardwarePhoto iPhone 5s を分解して水没マークを確認

iPhone 5s を分解して水没マークが赤くなっていることを確認した。故障しているだろうと目をつけていたディスプレイは正常だった。ということは…。

■ ■ ■

docomo iPhone 5s を水没させてしまい (nlog(n): docomo iPhone 5s が水没),修理に出すか捨てるか悩んで,まずは自分で分解することにした (nlog(n): 街の iPhone 修理店の利点と限界)。そして今回,「水没マーク」の変色確認に成功した (笑)。

分解のための道具

iPhone 分解用工具
iPhone 分解用工具


まず iPhone を分解するための道具を用意する。SIM 取り出し用工具 (iPhone に付属),五角形の星形ペンタローブドライバー,プラスドライバー,ピンセット,吸盤である。本格的に分解するのであれば,この他にネジ保管用の入れ物があるとよい。iphone screw holder で検索すると出てくるので,印刷してダンボールに貼り付ければ自作もできそうである。売り物もある (【iScrews】【分解ネジマップ/ネジ保管プレート】for iPhone (iPhone 5s))。

ものが物なのでネジ山をなめてしまってはいけないと思い,精度の高いドライバーを購入した。組み立てることを考えるとプラスドライバーは磁石になっているものがよい。吸盤は 100 円ショップで売っているもので十分である。

その他,プラスチック製のヘラがあると便利であるが,わざわざ買うのはやめて,使い古しの歯ブラシを平たく削って用意した。金属のドライバーでこじると本体を傷つけてしまう可能性があるので,アクリルやプラスチックなどがよい。

いよいよ分解

まずは予習

いよいよ分解! というはやる気持ちを抑えて,まずは動画で予習する。日本人の作っている動画には好みのものがなかった。ディスプレイパネルを開けると,いきなりドライバーでホームボタンを外すものばかりである。これは間違っている。分解の順番が好みではないことに加え,指が汚かったり爪が伸びていたりして「オエッ」となるので,外国人が作っているものを参考にした。どうせしゃべらないので同じである。

最初に SIM 抜き

忘れがちだが,一番最初にやることは nano SIM を抜くことである。シミ抜きならぬシム抜きである。これを忘れると「何かが引っかかって開かないぞ」メリメリッということになるので注意だ。

ペンタローブしたら吸盤で

nano SIM を抜いたらペンタローブドライバーで2つのネジを外す。小さい。非常に小さい。そして吸盤をディスプレイに吸いつけて引っ張る。2本のネジだけで止めてあるというのはすごい。よく考えてあるものだ。

吸盤を使うときに疑問だったのは,「ディスプレイ保護シートは外す必要があるのか」ということだった。実際にやってみると,保護シートはそのままでよい。吸盤はディスプレイに垂直に力をかけて引っ張るので,保護シートは剥がれてこないのである。

ディスプレイパネルの取り外し
ディスプレイパネルの取り外し


ディスプレイパネルを吸盤で引っ張るときに注意すべきことは,力まかせにはやらないことだけである。上の写真のように,開いてほしい隙間以外に,開いてほしくないところが開いてきてしまう。削った歯ブラシの先などで (笑),内側に押すようにして丁寧に外す。

iPhone 5s では,ディスプレイパネルについているホームボタンと本体が短いフレキシブルケーブルでつながれているので,これを外す必要がある。YouTube のいくつかの動画にあるような,ホームボタンをプラスドライバーでいきなりはずすのはリスクが高いのでやめよう。それよりもケーブルのコネクタを外す方が簡単である。

ホームボタンフレキシブルケーブルのコネクタ
ホームボタンフレキシブルケーブルのコネクタ
コネクタを外したところ
コネクタを外したところ


上の写真の小さい銀色のカバーを外して,コネクタも外す。ここで登場するのがピンセットである。ピンセットは重要。外すときにも使うし,コネクタを取り付けるときにも使える。ピンセットがなければ細かすぎてできない作業である。

ここでの注意点は,銀色のカバーの向きを覚えておくことである。組み立てるときに上下が逆だとはまらない。

水没マークの確認

iPhone 内部には「水没マーク」が取り付けられている。正しい表記は「液体侵入インジケータ」。これに反応があると保証対象外になってしまうのである (iPhone and iPod:水濡れによる損傷は保証対象外 - Apple サポート)。

水没マークの場所
水没マークの場所


上の写真が本体側の水没マークの場所である。iPhone 5s には水没マークが全部で3箇所あって,本体側に2箇所と,残りの1つはディスプレイパネル側の nano SIM の入口付近にあるのだが,写真を撮り忘れてしまった 囧rz

液体侵入インジケータは,シールのようでもあり塗料のようでもあって,かなり頑丈にくっついているようだった。無理やり剥がしてみるのはやめた。もともとは白いのだが,水と反応すると赤くなり,二度ともとの白には戻らないのである。

分解して結局どうしたか

今回の分解は,分解してみることが目的ではない。ディスプレイパネルの故障かどうかを検証することである。正常動作している同型機とディスプレイを交換してみると,ディスプレイに異常はないことが分かった。つまり,ディスプレイが真っ暗なのは,ディスプレイの問題ではないということである。原因はもっと深いところ,つまり,本体基板にありそうだという結論に至った。

Posted by n at 2015-07-25 19:55 | Edit | Comments (0) | Trackback(0)
Trackbacks

  • 「手違いで複数トラックバックを送ってしまった!」という場合でも気にしないでください (重複分はこちらで勝手に削除させていただきます)
  • タイムアウトエラーは,こちらのサーバの処理能力不足が原因です (詳細は トラックバック送信時のエラー をご覧ください)
  • トラックバックする記事には,この記事へのリンクを含めてください(詳細は 迷惑トラックバック対策 をご覧ください)
Comments
Post a comment
  • 電子メールアドレスは必須ですが,表示されません (気になる場合は「メールアドレスのような」文字列でもOKです)
  • URL を入力した場合はリンクが張られます
  • コメント欄内ではタグは使えません
  • コメント欄内に URL を記入した場合は自動的にリンクに変換されます
  • コメント欄内の改行はそのまま改行となります
  • 「Confirmation Code」に表示されている数字を入力してください (迷惑コメント対策です)


(必須, 表示されます)


(必須, 表示されません)


(任意, リンクされます)


Confirmation Code (必須)


Remember info (R)?