今年はなぜだか急にみんながハロウィンハロウィン言っていて「いきなりどうして?」という感じだが,盛り上がっているというのは本当のようだ。
10月31日はハロウィンである。街では「ハッピーハロウィーン♡」という挨拶も耳にした。急に盛り上がりを見せ始めた輸入のお祭りである。日本人は単にお祭り好きなので面白ければ輸入,商魂もたくましいので商売になれば輸入ということで,徐々に根付き始めているようだ。日本では,2000年代にディズニーランドとユニバーサルスタジオジャパンがハロウィンイベントをやっていて,それが現在のブームの下地となったのではとのこと (いつの間にか仮装イベントとして定着しつつある日本のハロウィン - ARTIFACT@ハテナ系)。
クリスマス,バレンタインデーが入ってきてしばらく経ち,ここへ来てハロウィンが新しく追加された。日本ではクリスマスもバレンタインデーもプレゼントがメインだったから,ハロウィンの仮装とかお祭り気分というのは新感覚であり若い人たちが受け入れやすかったのだろう。コスプレに凝るのも SNS と相性がいい。プレゼントが主でないイベントが商売に結びつくというのも,楽しみ方が多様になったことの表れなのかも知れない。
しかし,私はハロウィンが何のお祭りなのかも知らないので,どこが「ハッピー」なのかよく分かっていない。もともとは古代ケルト人の秋の収穫を祝い悪霊を祓う祭りだったようだ。収穫を祝うから「ハッピー」になるということになる。名前は All Hallows' Eve がなまって Halloween となったとのこと (ハロウィン - Wikipedia)。Hallows というのは11月1日の「諸聖人の日」の意味で,それの前夜 Eve だから10月31日になるようだ。前日の夜にお祭りをするのはクリスマスと同じ。カボチャをくりぬいて顔の形を彫ったものは「ジャック・オー・ランタン」というそうで,さまよう死者の霊だそうだが (ジャック・オー・ランタン - Wikipedia),悪霊というよりも魔除けの意味があるらしい。
職場にいるアメリカ人が「ハッピーハロウィーン!」と言ってお菓子をくれた。「utz Halloween Pretzels」と書いてある。utz はアメリカのお菓子メーカーである (UTZ Quality Foods)。中身はプレッツェル。ジャック・オー・ランタンとコウモリの形になっているのが面白い。コウモリは魔女の使いでハロウィンに馴染みがあるらしい。プレッツェルは日本ではポピュラーではないが,味はプリッツである。
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